退会済のユーザー さんの感想・評価
3.5
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
されど、私はこんな陰気な展開が観たかったわけではない。
1期と2期とで、私がこの作品に好感を寄せていた要素は大まかに2つ。
一つは、陰気でぼっちな共感性ある主人公が、捻くれたことをネチネチ言ったりやったりするアホなところ。
1期冒頭の「砕け散れ。」は、当時中学生だった私の心を鷲掴みにした。
もう一つは、問題解決のギミックが単純に面白い。
「作中のキャラは作者が思い付いたことしかできない」ため、この作者様はきっと頭が良いんだと思う。
3期の内容は“本質”ぶりすぎて、それらの面白みが損なわれてしまい、作品そのものが「陰気」になってしまった印象。
「作品から滲み出る作者の人間性」を軽視するほど狭量ではないが、「作者の価値観すぎる作品」ともなると、見ていて興醒めしてしまうものだ。
反面、この3期を絶賛している人が多いのも事実で、この価値観の違いは一体何なのだろうかと考えたところ、
私は高校時代に友達が一人もいなかったので、もしかしたらそれかなぁと思い至った。
友達いたことある人にはこの展開の良さがわかる……!?
“本物”という概念はとても興味深かったし、最終話の「由比ヶ浜の依頼」からタイトル回収に移った流れに関しても、すごく綺麗で120点の終わり方だとは思っている。