シャベール大佐 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
とにかく笑えて爽快感もある、主人公最強系ファンタジー
二千年ぶりに転生した「暴虐の魔王」アノス・ヴォルディゴードを主人公とした、なろう系ラノベ原作の学園ファンタジーバトル。全13話。
内容的には、よくある普通の主人公最強系ですが、これは面白かったです。いちばん良かったのは、とにかく笑えたこと。アノスの馬鹿馬鹿しいほどの強さの描写や、余裕すぎて意味のわからない発言などは、観ていて単純に楽しめました。特に「○○したくらいで△△とでも思ったか?」というフレーズは、常に自信たっぷりのアノスのキャラクターにも似合っていますし、汎用性も高くて、とても良い決め台詞だったと思います。物語については、正直やや駆け足すぎて説明不足というところもありますが、別に深い内容を期待するようなジャンルでもありませんし、とりあえず、勢いと爽快感は十分にあったので、これくらいでいいんじゃないでしょうか。
作画、声は、問題なし。音楽は、OP、EDとも悪くなかったです。終盤の大切な場面で使われる挿入歌も大笑いさせてもらいました。キャラについては、アノスはただ強いだけでなく、家族や仲間には優しく、敵にも寛大なので、観ていて不快感がなかったです。とにかく主人公の活躍をひたすら眺めなければいけないタイプの作品なので、これはとても大切なポイントだったと思います。また、普通ならばモブに近い扱いになってもおかしくなさそうなアノスのファンクラブの面々も、上手にストーリーに活用していて感心しました。
最後まで観終わって、なかなか出来の良い娯楽作品でした。個人的には、アニメを楽しむにあたって、笑えるというのは、とても重要な要素の一つだと思っているので、こういう作品は高く評価したいですね。