タック二階堂 さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:途中で断念した
お笑いで「けいおん!」目指しても…
詳細は公式でも。
お笑い芸人を目指す19歳の若い女子たちが、ふだんはアルバイトをしながら一生懸命ネタを作り、練習に励んで、いつかは「なんばグランド花月」の舞台に立つことを夢見る物語です。
設定だけで判断すると、目標に向かって頑張る女の子たちの日常系アニメといった感じでしょうか。「それが声優!」とか「NEW GAME!」とか、そういう作品のお笑い版といったイメージです。
もともと夏アニメとして放送される予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、今期にスライドとなった作品ですね。注目なのは、ネタ監修に天津向さんが入り、吉本興業が企画協力をしている点。作品内に実名で、漫才コンビのティーアップや、お笑いタレントの松浦景子さんという吉本新喜劇に出演しているかた達が登場します。
制作は「きんいろモザイク」など、日常系アニメでは評価の高いStudio五組が担当します。作品内でのネタが面白ければ、ストーリーも面白くなるでしょう。切り口が「お笑い芸人」というのは、あまり例を見ないので、ちょっと期待してみたいですね。
で、第0話として実写の何かが放送されました。
う~~~~~~~ん……。
主要キャストの大西亜玖璃さん、大空直美さん、五十嵐裕美さん、中村桜さんが、MV撮影をするメイキングを延々と流すという……。
軽めの漫才を披露するのですが、これがまた全然おもしろくない……。
いちおう番組として放送するのに、台本もないような、演者の掛け合いがヒヤヒヤするような内容。編集もあまりしていない感じで、これならYouTuberのほうがよっぽど上手に動画を作りますよ。
ということで、本放送を盛り上げるための実写番組がこれでは、本編が不安になってきます……。
=====第1話視聴後、追記です。
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母校の文化祭に呼ばれた、お笑い芸人の卵・とこなつのふぶきとまふゆ。さらにR凸のりんとなゆた。ネタをやるもんだと思っていたら、なんとエアバンド。でも、まふゆは持ちネタのモノマネ(「らき☆すた」泉こなた的な)を強行してダダ滑りします。
で、あとはまあ、キャラ紹介的な。
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という1話でした。
キャラ原案が「らき☆すた」の方なので、そのつながりでしょうね、平野先生役に平野綾さんを起用したり、まふゆが野原しんのすけのモノマネやったりという、まあメタネタっぽいことをやりました。
でも、なんでしょうね。ちょっとキャラデザが古い感じがしますね、やっぱり。00年代アニメ感。たぶん、お笑いの「けいおん!」をやりたいんだろうなって初回でした。
そして、これはまだ今後に期待したいところですが、肝心の漫才が……。いや、難しいと思うよ? 漫才ってパーソナリティも大きいし(じゃなきゃ、いつまでもミルクボーイのネタで笑えないもんね)、その場の雰囲気を演者が読み取って見せるものですからね。これをアニメで表現するのは難しいと思います。少なくとも同じ笑いの伝統芸・落語のアニメ化に挑戦した「じょしらく」「昭和元禄落語心中」には、とうてい及ばない初回だったかなと。
0話のときに書いたように、このアニメは漫才が面白いかどうかに全てがかかっていると思います。お笑いをアニメにするんだから、視聴者を笑わせてくれなかったら本末転倒ですからね。とりあえず様子見。
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=====第2話視聴後、追記です。
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「お笑い新人王決定戦」に出ようかどうしようかって迷う4人。そこで、行きつけの喫茶店でライブやって知名度を上げて自信つけようって話です。
そもそもネタが面白くねえ。
ライブで2組がネタやるんですが、それがまあ本当に面白くない。ただ女の子が喋ってるだけ。駆け出しの芸人の設定だからという逃げ道を用意してるところが、またなんとも……。
先輩芸人ふたりが、とにかく違和感。キャラデザが溶け込んでない。これ、美水かがみさんがデザインしたんじゃなくて、協力の吉本にゴリ押しされて入れたんじゃないの? だから、別の人になるべく寄せるように指示して、でもモデル本人がいるから、そっちにも似せてってことで。
そして演技が致命的に下手。特に女芸人のほう。はっきり言って、男女の芸人コンビのキャラなら、杉田智和さん&日笠陽子さんにやらせたほうが1000倍面白くなると思います。
最近の吉本の傾向でしょうけど、お笑いという芸事をアカデミックにして、感動的に作ろうとするのが見え隠れします。このキャラデザで、テーマがお笑いで「けいおん!」やろうとしてもね……。こっちからすると「いいから笑わせろよ」です。「けいおん!」は主テーマの楽曲がハンパないから人気出たんです。お笑いがテーマで肝心のネタが面白くなければ、本末転倒です。
メインキャラ4人の楽曲をOPEDにして、そっちを売りたいのがメイン? そういう作品なら、もうたくさんあるのでお腹いっぱいです。期待が大きかっただけに、ハズレ感がハンパないです。断念!
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=====第3話視聴後、追記です。
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3話で化けるかもと思い、一度切ったものの観てみることにしました。
結論から言えば、切って問題なし。
とにかく中途半端。漫才で人気芸人になりたいというところを目指したいなら、なんというかもっと熱さがほしいし、ゆるふわ日常なら賞レースなんて目指しちゃダメだと思います。
前回の喫茶店ライブ反省会。ここ、2組4人の会話劇で面白さを見せるところでしょう? それがぜんぜん面白くない。そして、ネタ集めにいったのに、買い物とスイーツ食べて、子どもをあやして戻ってくる。いったい何がしたいの? 努力もしないで、面白くなりたいって言ってるお子様の戯れでしかない。
で、その前回のライブをYouTubeに挙げた動画を妹たちが観ながら大爆笑。えっ? どこで笑えたんです? 僕の感覚がおかしい? そのメイキングを見て、チラシ配りとか頑張ってる姿を見て、妹も芸人を目指すことに。意味わからない。なんていうか、お笑い要素ないじゃん。
あいかわらずキャラデザが作品に合ってない先輩芸人たちに売りつけられたチケット。渋谷のよしもと∞ホール(あー、はいはい。こんなのあるんだ!って宣伝ね)で、JKクールが登場。高校生漫才なんちゃらで優勝した実力派のネタが、それ??? 1秒も笑えるシーンがなかったんですけど? そんなJKクールを、目を輝かせながら見る4人。いやいや、あんたらのネタと変わらないよ、そんなに。
で、先輩芸人がネタやるのは大ホールではなく、上のほうの小劇場。それこそ「まえせつ!」の芸人のネタも寒ければ、先輩芸人のヲタ漫才も寒い。まあ、スベっているという展開だから、それはいいのか。今回イチ笑ったのは、伊藤健人さんご本人、声だけ登場。っても、う~ん……。いや、いいんだけど、それなら梶裕貴さん、櫻井孝宏さんクラスのほうが分かりやすかったんじゃない?
いま気づいたけど、EDの入り方。あのネオンライトの感じ、やっぱり「けいおん!」のDon't say lazyと似てますよね。やっぱり、そこを目指してるんでしょうね。だとすると、別に漫才じゃなくてもいいじゃんという全否定w まあ、お好きな方には申し訳ないですが、これは離脱します。
{/netabare}