「神様になった日(TVアニメ動画)」

総合得点
74.7
感想・評価
755
棚に入れた
2238
ランキング
881
★★★★☆ 3.4 (755)
物語
2.9
作画
3.8
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.2

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 1.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

大 失 敗。

詳細は公式でも。

「泣きゲー」というジャンルの草分け的な存在であるゲームメーカー「Key」の麻枝准氏が原作・脚本・音楽を担当、制作がP.A.WORKSというオリジナルアニメで話題を集めています。このスタッフは、過去に「Angel Beats!」「Charlotte」という話題になったオリジナルアニメを制作しており、これが3作目になりますね。

長くなりそうなので畳みますね。
{netabare}
大学受験を控えた高3の夏休み、主人公の前に全知の神を自称する少女、ひなが現れます。ひなは「30日後に、この世界は終わる」という物騒なことを告げますが信じない。しかし、ひなの神らしい予知能力を目の当たりにして、お告げを信じることに。

そんな能力を持っているひなですが、天真爛漫であどけなく、なぜか主人公の家に居候して、共同生活をすることになります。世界の終わりを食い止めるために。

というお話ですね。

作画が良く、こだわりのある作品を生み出すP.A.WORKSだけに、この「神様になった日」も放送前から高い注目を集めている作品ですね。3部作的な見られかたをしますが、それぞれ単品で観て大丈夫なので、この作品から観ても大丈夫です。ちょっと期待できそうなアニメですよ!

そして麻枝准氏が、この作品を「原点回帰」と銘打っています。ここで言う原点がP.Aの「Angel Beats」なのか、アニメ化の原点「Kanon」なのかは不明ですが、おそらく「泣き」というところを分厚くしていきたいってことなのでしょう。そう考えると、この作品に関してはエンディングまで想像できます。神様である「ひな」が帰る or 消滅してしまうということなのでしょう。

そういう誰でも想像がつくフィナーレがある中で、どう料理していくのかがP.AとKeyの腕の見せ所かなと。初回は文句なしです。まるで漫才のような掛け合い(ある意味「まえせつ!」より漫才感アリ)。細かい事象(図書館までバスに乗るより歩いたほうが早い、いい天気なのに傘を買ってもらって雨を予想など)を積み重ねて、全知の神であることを知らしめる展開も巧み。そして、万馬券を順位まで的中させてチェックメイト。ただ、そのあとの野球部うんぬんは余計だったような……。4ストライク目を狙えというボケをやりたかったんでしょうけどw

ひなのCV:佐倉綾音さん。Charlotteに続いてメインヒロインですね。演技的には「とある魔術の禁書目録」のインデックス(CV:井口裕香さん)的な感じで、一瞬、井口さんかと思いました。主人公・陽太のCVに花江夏樹さん。安心感のあるキャスティングですね。

作画も言うことなし。ストーリーも楽しみということであれば、これは期待感しかない作品です。もちろん継続視聴ですよね。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
くわちゃん演じる陽太の妹・空の口癖「~だし」は、出汁。つまり、ラーメンにおける重要な“出汁”の伏線だったわけですね。見事な伏線回収のラーメン回です。

悪ふざけが過ぎますよ?w

ま、おふざけ回が続いていますが、ラストに天才ハッカー・央人が登場し、何かの依頼を受けて動き出すという不穏さが匂わされてきました。

ここからストーリーが大きく動き出す……はず。期待しましょう。
{/netabare}
=====第6話視聴後、追記です。
{netabare}
Keyの原点回帰だとか、P.A.WORKSだとか、そういうアレコレがあって、ここまでのギャグもそこそこ面白かったというのもあって、悪しざまに酷評はしてきませんでした。これからの展開に期待しているところもあったからね。

でも、ちょっと今回は……。

ねえ? これ面白かった?

今んところ、そこまで愛着のないキャラが集まって、夏祭りでたません食べたり金魚すくいしたり、射的やったり型抜きやったりしてるシーンを延々と見せられてさ。で、ひなが冷凍車の荷台に乗って連れてかれるのを追いかけて、トラックにバイクから飛び移って運転手を止めさせて、花火を見ておしまいですよ?

これのどこが面白いんだ?

いやあ、う~ん。期待しているんですよ? だからこそ、ここまで大して面白くねえなと思いつつも、無理くり「終盤は怒涛の泣かせにくるはず」って評価を下げずにいたわけです。だって、前回だって、あんなの「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」10話とおんなじだもの。

さすがに我慢の限界。いつまでボケ続けるんだってーの。あのCEOとか、天才ハッカー鈴木くんはどうなったんだよって。だって、来週も映画を撮るとか言ってるんだもん。まだそんなボケを?
{/netabare}
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}
うーーーーーーん……。

なんていうか、こういう展開になるのが遅いというのもあるんだけど、致命的に面白くないのか……。

keyはAngel Beats!がギリギリ許容範囲で、Charlotteは面白くなくて途中で切った流れがあるのですが、これは本当にガッカリ。そろそろkeyも、ちょっと……。
{/netabare}
=====第10話視聴後、追記です。
{netabare}
夏休みが終わり、ひなは連れ去られ、鈴木が学校に登場。なぜか友達になり、バスケやったり、ラーメン食ったり、麻雀やったり……。で、これは、ひなと過ごした夏休みをなぞったそうです。

ふうん。ヘッタクソな伏線回収。

で、ギリギリで鈴木がひなの中の神を殺したと気づいた陽太は、ひなが収容されている施設に連れて行かれます。そこには、なんちゃら症候群で入院しているひなが。なんか男性恐怖症で、女性のスタッフだけしか近づけないとか。

入院された当初は坊主刈りにされ、開頭手術を施されたそう。で、陽太が見たのはショートカットのひな。いや、そこは坊主頭にしたほうが、よりショッキングになったでしょうが。

なんていうかな。相変わらず助走が長すぎて、盛り上がるところでテンションが下がっちゃってるんですよね、観てるほうは。これもCharlotteと同じ。なんかもう、すでにジト目で観ている感じなんです。

ここまで観たから最後まで観ますが、どんな展開になっても泣ける自信がありません。
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
Angel BeatsもCharlotteもそうだったんですが、この作品も驚くほどキャラに対して思い入れが持てない。ここまでけっこうしっかり観てきたつもりですが、いまパッと名前が出てくるのが、ひなと陽太しかいないというね。あとは、イザナギさんだっけ? モブの。

キャラ名から特徴までしっかりと頭に入ってくるのが良作だと思うんですよね。この作品は、まったくキャラに愛着がない。

話もちょっとねぇ……。他の方も指摘しているように、意思の疎通もできない難病なんじゃないの? 普通にゲームしているんですけど。そして、ほぼモブの施設職員の自分語り。子供が生まれたらロゴス症候群で、それから14年って、あなた何歳なの? 20代に見えますけど。

陽太も、この2話でキャラ変わりすぎ。そんな場の空気も読めずに大声で怒鳴ったりしましたっけ?

こりゃ最終話で大きく評価が変わることはなさそうですね。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
結局、ニセモノということがバレて、陽太は施設から追い出されることになりました。しかし、「俺はこのままじゃ帰れない!」と炭治郎ばりの声の張り方で土下座。なんとか午前中までは、ひなと一緒にいられることに。

で、ゲームやっただけという。

そして、keyでよく出てくる屈強なモブの男たちに連れられていく陽太。またも炭治郎ばりの声の張り方で「ひな!」と叫ぶものの、みぞおちに一発。ドナドナされていきますよと。

で、帰りがけ、もう視聴者の誰もが予想通り、「ああ、ひなが立った!」とクララばりに立ち上がり―の、「ひょ、ひょうた、らいすき」と。もう、This is 予定調和。で、めでたく陽太の家にひなを連れて帰ることができましたよと。そして、キャラ名すら定かではないモブの愉快な仲間たちとともに、映画を撮りまっせ。そして、車椅子を押しながら「僕とひなが幸せを見つけていく旅はこれからだ」END。

なーんですかこれ?

これのどこが泣ける話なのかと。序盤だらだらと野球回だのラーメン回だの麻雀回だのハルヒばりの映画撮ろうぜ回だのでギャグで引っ張り、帳尻を合わせるかのように9話から急展開でシリアスへ。

無理やり鈴木少年出して、伏線を回収したかのようなことやりつつ、じゃあ量子コンピュータの海だかなんだかで出てきた金魚と、陽太の家で飼っている金魚との関係とか、CEOの狙いとか、そういう匂わせを全部ぶん投げて、なんとなく雰囲気よくまとめましたよという。

駄作と言わざるを得ないです。期待感が大きかっただけに、本当に腹立たしいくらい酷い脚本・構成。あ、アニメーションとしては秀逸でしたよ。P.A.WORKSはきっちりと仕事をしたと思います。すべては脚本がダメだったと思います。

もうkey作品はいいかな。key×P.AではAB>Charlotte>神様になった日と、右肩下がりで面白くなくなってきました。いや、ホント残念。
{/netabare}

投稿 : 2020/12/27
閲覧 : 838
サンキュー:

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