ウェスタンガール さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
データ・ダンス
世代を超え、遺伝子というデータを引き継いでゆく営みを適応と呼ぶ。
そして、それを可能とするものこそが個体差であり個性と呼ばれるものだ。
そう、いわゆる“データの差分”である。
我々の進化は、そうやって獲得されてきたものであり、決して意図されたものでもなく、自然選択という遺伝子データが繰り広げるダンスパーティーの発露と言っても良かろう。
デカダンスである。
WITのグレートプリテンダーといい、NUTよお前もか!
なんだかハリウッドといおうか、配信元へのゴマスリが板についてきたような気がしてならない。
A.I.とウェストワールドを足して逆さまにしたような世界観が展開される。
しかし、そこで暮らしているのは、紛れもなく日本アニメの住人たちであり、好感を持って観ることができた。
プログラムが作成者の意図した動きと違う動作をするとき、それはバグと呼ばれ、パッチを当てられ修正される。
しかし、データの流通量が飛躍的に増大した今、バグもまたネットワークの中で、新たな役割を演じているのではなかろうか。
人工知能が世界を滅ぼすなどと言うことが起きないことを祈念して、さあ皆さんもご一緒に。
世界にバグは必要だ!