薄雪草 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
散る花々。咲かせる花々。
いつだって、心は渇いていました
どうしたって、魂が求めていました
そんな私を愛してくださる、エンドロールスタッフの皆さま
ヴァイオレット・エヴァーガーデンを送り出してくださって、ありがとうございました。
~
ふたりして、戦火に咎を刻みつけてきた
それぞれに、任務の因果を見つめてきた
「愛してる」をくださった方は、いずれに
「愛してる」を届けたい手紙は、この胸に
ブローチに心を向ければ
アミュレットにもチャームにも、アレンジメントできる
アプローチは如何にしても
エンジェルにもキューピッドにも、マネージメントできない
そのドールには、できて
どのドールにも、できない。
~
出会った瞬間に、魅入られた
手放すなんて思いもしなかった
すがるような瞳の少女に
輝かしい未来を君に、と
ならぬ恋を
なせぬ恋を
誓ってしまった
なのにまた
愛してるを
残してしまった。
~
海の女神には、花束と宣誓を
誉めよ、称えよ、感謝せよ
ならば、祝福も与えられよう
勝者でもなく、敗者でもなく
豊穣が、等しく与えられよう
花は散り落ちるとも
風は種に海を渡らせ
芽吹きを知らせるのです。
~
告白が
どうして、痞えてしまうのか
なにゆえ、かたちを成さぬのか
拳に頼っても、言葉にできないのなら
何に縋ればいいのでしょう
誰に願えばいいのでしょう。
~
私は、知りません
こんなにも待ち焦がれ
これほどに報われる
{netabare} プロポーズのお返しを。 {/netabare}
なお手紙なら、書けません。
~
過去を辿れば、走馬燈が廻り出す
多くの「あいしてる」が巡り合う
ヴァイオレット・エヴァーガーデンは
お客様のためのドール
{netabare} 今も、その切手に宿っています。{/netabare}