シャベール大佐 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
設定に捻りはあるけれど、気楽に眺めても楽しめるSFアクション
遥か未来の荒廃した世界を舞台に、巨大な移動要塞「デカダンス」と、未知の生命体「ガドル」との戦いを描く、オリジナルのSFアクション。全12話。
物語は、幼い頃にガドルに父を殺された少女・ナツメが、ガドルと戦う戦士を目指したものの不合格となり、カブラギという装甲修理人の下へ配属になる、みたいな流れで始まります。予備知識ゼロで観た第1話の印象は、つまらなくはないけれど、よくあるタイプの話かな、といった感じ。その後すぐ、予想外の展開にびっくりさせられますが、最後まで観終わって振り返ると、やっぱり最初の印象はそれほど外れていなかったかも、というような感想に落ち着きました。個人的には、この作品を楽しむ上で、設定の捻りはたいして重要ではなく、むしろ、若くて真っ直ぐで無鉄砲なナツメと、彼女と出会うことによって、くすぶっていた昔の情熱を取り戻すおっさんのカブラギという、2人の主人公の冒険を描く王道の物語として観たほうがいいような気がしましたし、実際そういう意味では悪くなかったです。
作画、音楽は、問題なし。声も、カブラギの小西克幸、ナツメの楠木ともり、ドナテロの小山力也、ジルの村瀬迪与など、安定して良かったです。
とりあえず、普通の娯楽アニメとしてはそれなりに楽しめました。あまり難しく考えず、気楽に眺めていい作品だったと思います。