シャベール大佐 さんの感想・評価
3.8
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
長かったアリシゼーション編の完結ですが、盛り上がりはやや物足りなかったかも
大人気バトルアニメの3期の4クール目。全11話。
物語的には人界とダークテリトリーとの戦いの続きで、長かったアリシゼーション編もいよいよこれで完結となります。全編に渡ってほぼキリト不在だった3クール目は、クライマックスに向けての仕込みの部分といった内容だったので、この4クール目には大きな盛り上がりを期待しましたが、実際に観た印象としては、正直やや消化不良という感じは否めませんでした。特に気になったのは、描かれている戦闘状況における優勢と劣勢の入れ替わりが、唐突というか不自然というか、あまり納得感がなくて、なんだか作り手のお人形遊びを見せられているような感覚になりました。また今作は、過去のシリーズの主要キャラたちが多数登場してきますが、それぞれに見せ場を用意したために、ストーリー展開にちょっと余計な装飾が多すぎました。人気のある作品だけに、昔からのキャラにも需要があるのはわかりますが、このアリシゼーション編だけでも全47話という積み重ねがあったことを考えると、アスナは別格としても、その他の旧キャラについては、最終決戦や後日談にファンサービス程度の出番があるくらいでも良かったように思います。
作画、声、音楽などは問題なし。外形的な部分ではなかなか高品質でした。
最後まで観終わって、個人的には、いままでのシリーズの中で、いちばん盛り上がりに欠ける内容だったように感じました。全体的に、もう少しシンプルで爽快感があったほうが、楽しめたかもしれません。