ミュラー さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
すっげえ・・
表題は第1話でナツメがつぶやいたセリフ。
言葉通り、素晴らしい傑作アニメでした。現時点で今年のナンバーワン。
{netabare}第一話で滅亡に向かう人類を見せ、デカダンスと呼ばれる巨大要塞のすごさを見せつける。
かと思えば、2話でいきなりゲームの画面になり、えっ?この世界はゲームの中なの?
と思わせ、それでもバグとして人間が存在するという奇妙な世界構造でお話が進む。{/netabare}
リアルはゲームのようなキャラクターなのに、ゲーム内の世界ではやけにリアルっぽい人間になるという、完全に逆転している世界観。
すでにゲーム内で死んでるはずの人間キャラが生きて動いている。
バグと呼ばれる彼らの存在が、この妙な世界を変えていく。
世界観も面白いが、何よりストーリーが秀逸。
変化に富んだ展開なのに破綻しないのは、話のベースがしっかりしているからだろう。
システム自身も言っていたが、結局みんなシステムの上で活動している。
システムからしたら、致命的バグがあればその改修のためにバージョンアップするのは普通のことであり、{netabare}ナツメとカブラギが世界を破壊したところで、システムとしては単にバージョンアップ{/netabare}にすぎない。
そういったベースの元に積み上げられた物語だから、変化の中にも芯の通った展開になるのだろう。
{netabare}サイボーグカブラギの潰れた姿は、第一話の冒頭に結びつく。{/netabare}
そう、システムにとってはいたって通常の出来事だし、過去何度も繰り返されてきたんだということを想起させる。
最初から最後まで、よく考えられた脚本に脱帽だ。
最終話の熱さと感動はたいしたもの。{netabare}序盤で出てきたリミッター解除の伏線が、最後の最後に生きてくるとは!{/netabare}
やられたよ。
ナツメのひたむきな姿勢と、それを走馬灯のようにカブラギが回想するシーンが素晴らしい。
{netabare}ラストシーンのカブラギ復活は、正直どちらでも良かったと思ってましたが、最後のナツメの笑顔を見たら、
こちらの選択がベストだったね。{/netabare}
とにかく毎回熱く見ることができました。
毎回のエンディングで、最後のナツメとカブラギがそろって手を挙げているイメージが大好き。
自分たちの世界は自分たちで変える!それこそが生きているってことだよね。
万人にお勧めできる素晴らしい出来でした。
素敵なアニメをありがとう!
{netabare}どうしても気になる、3年後のナツメの片耳ピアス!あれってやっぱりカブラギの壊れたベルトの一部なのかしら・・。{/netabare}