砂粒と嵐 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
山口の株が爆上がりする二期
東京遠征と各々の修行から始まり、春高が始まって、因縁の青城に勝利をおさめるところまでの二期。月島と山口の成長も主な見どころ。
最初3話くらい、谷池さんの葛藤みたいなパートが続くが、退屈だなぁ要らないなぁと感じた。
普通のスポーツ系アニメでは、試合中よりも日常回の方が情報量が多かったりするが、ハイキューの場合は試合以外が退屈に思えるくらい、試合中の成長のドラマチックさが強い。
一試合が何話にも分けられているので、つい一気見してしまった。この二期を見ながら、完全にハイキューにハマったな、と思った。
木兎さんが印象的。魅力的なキャラ。木兎さんというエースのためのチーム、愛がある。
月島の過去と葛藤の理由が明かされる二期。「幻覚ヒーロー」というタイトル、切なすぎる。
これまで月島と山口はジャイアンとスネ夫のように描かれがちだったが、「そんなもん、プライド以外に何がいるんだ!」とツッキーに掴みかかる山口のシーンで、視聴者みんな、一気に印象が変わったと思う。
月島の気持ちも性格も全部わかった上で、誰よりも月島のポテンシャルを期待しているからこそ、いざという時に月島を叱咤激励できる山口、最強のコンビすぎる。
月島に技術的な面で成長のきっかけを与えたのは木兎さんや黒尾だが、心理的な転換点は間違いなく山口が作った。
また、山口自身のピンチサーバーとしての成長も痺れるほどかっこいい。
窮地に立たされたタイミングで、自分だけが視線を浴びて、自分だけの責任で、勝負に出る。何よりも心理的な強さが必要になるポジションであり、山口が持つたった一つの武器(槍に例えられている)であり、山口が唯一、コートに立てる方法である。
この全てが、もう、本当にカッコよすぎる!!!!!!!!!!
山口のサーブで点が入るのを見届けた月島や嶋田さんの気持ち、痛いほどわかって私も涙した。
とにかく、山口がめちゃくちゃいいやつでかっこよくて可愛くて最高という、そんな二期だった。