take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
とんでも系だけど割と好き
世界最高の~と言われても私の中では世界2位だな・・・
なぜなら、1位は俺・・・早川健だから・・・。
いや、わかる人だけわかってもらえれば良いです・・・。
まあ、なんだ・・・話としてはなんでもあり系の異世界ものかもしれないけれども、私的には「魔王様リトライ」と同じような感覚で、好きになってしまった作品。
うーん、荒野の七人系俺つえー系異世界物?
キャラクターの設定から、それぞれではあるものの、第一級のスペックを持った皆様=政治家、発明家、ジャーナリスト(忍)、医師、剣豪、マジシャン、実業家。
しかも、高校生。
普通ならあほらしすぎて駄作に思えそうなんだけど、私的には水戸黄門的な面白さ(爽快感)を感じてしまった。
所々に、ピリッとくるところがあるんだよねぇ、浪花節的な。
ルーが仲間になるところとかは好きだったなぁ。
この他にも、覚悟を語るところとか、筋道を通すところとか嫌いじゃない。
それに、チームビルディングとかの勉強をしたことがある人だとリーダーの御子神司の人の動かし方とか見ると「ほ~」と思ったりするところがあるんじゃないかな。
しっかりと手順、ステップを踏んで説明、納得の上、行動の方針とかを決め、仲間を動かすところなんかは結構ね、ちゃんとしてる。
他にも、商売のやり方とかね。
漫画やアニメの中にシンプルに真実が盛り込まれていることって、結構あったりするんだよねぇ。
そして、民主主義を獲得した人類の系譜みたいなものの一端も描かれていると思う。
異世界から来た高校生がポンと「民主主義を授ける」って話ではなくして、ポイントポイントでこの世界の人々に覚悟を説いかけている、また、自身に対しても。
私も大人になってわかってきたことだが、日々、我々が享受している民主主義ってやつは、完成形ではないものの、相当揉まれ続け、長い年月をかけて維持、持続してきたものだ。
文句言ってる人もいるが、これは事実として忘れてはならない。
これは本当に、血と命を懸けて連綿と努力を続けることによって築かれたものであることを。
少し前に、東南アジアのとある国で民主化の活動家として長らく軟禁されていた活動家〇〇〇〇〇・〇ー〇ー女史が暫定的に政権を担い、何をしたか?
彼女は非暴力民主主義の活動家として、長らく世界中から注目され、軟禁中も折々で状況が報道され、心配されていた。
数々の賞を授与され、あたかも民主主義体現の女神として扱われていた時期があったのだ。
その彼女が・・・、新しい大統領が決まった現在も国家顧問に就任し、院政をひくような状況になっている、事実上の最高権力者は彼女、という事になっている。そして、その実行している政策も決して褒められたものではない。
何が言いたいかというと、決して人の国にケチをつけたいわけじゃない。
ただ、民主主義を強く訴えていた人でさえ、民主主義が「何か」とは本当に理解をしていないという事(ま、権力欲に捕らわれて、途中で変遷したのかもしれんけどね)。
なんなら、この色々と言われている日本のそこら辺を歩いている女子高生の方が民主主義の何たるかを身に染みてわかっている可能性の方が高いと思う、身にしみこんでいるという意味では。
それほど、民主主義ってやつは身につくまで、浸透するまで時間がかかり、かつ教育、生活の中で体感していかないと実現できない、って事だという事です。
・・・つい、昔の政治専攻していた時代の事を思い出してしまった、失礼しました。
でも、この作品の所々には、こういうエッセンスが含まれているんだよねぇ、そこまで考えて観る必要はないと思うけどね。
あと、話も「んな、あほな・・・」ってところを抜きにすれば(抜きにできるのか?)なかなか、面白かった。
そして、ケモミミしっぽがたくさん出てくる・・・。
あと、
ルーはかわいい。
ウィノナはいい女(耳尻尾あり)
リルルはいい子
「んなアホな」を越えれるえれる人は見てみて下さい。
私としてはお勧めなのですが・・・、機会がありましたら是非。