まつまつ さんの感想・評価
4.6
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
これで完結かぁ・・・
ネタバレ多数なので要注意
TV版を先に視聴してから観ないと人物の相関図がイマイチ良く分からないと思う。
先にTV版を観て行った人からすると懐かしい面々が出ているので喜びが大きいと思う。
エリカがまさかオスカーの弟子になっていたとは思いもしなかった。
そしてディートフリートがめちゃくちゃ丸い人間になっていた。
原作を既読済みだったのでアニメ版でも最後はギルベルトが生きていてヴァイオレットと再会出来るのではという予想がついてはいた。
ただ原作と異なりアニメ用のほぼオリジナル脚本になっているが、ギルベルトがヘタレ過ぎてちょっと残念。
原作での再会シーンは逆に出来すぎな所もあるが、ヴァイオレットがこれだけ立派に成長しているのだから、格好良いギルベルトであって欲しかった。
(逆に原作でのギルベルトはヴァイオレットと再会後は彼女に対するアプローチがとにかく積極的)
そしてユリスの話は確かに良いシーンではあったが、このパターンはTV版でアンへ送る手紙の話と被っているし、永遠と自動手記人形とかイルマの恋文執筆の回とかもっと泣けた話があったので、制作側としてはアンの孫が祖母の思い出を紐解くシーンと重ねたいという部分や、ギルベルトに固執せず責任を持って強く前を向くヴァイオレットの気持ちを表現する前振りとして必要な話であるという狙いは分かるのだけれど、
それよりは正直、ヴァイオレットがCH郵便社を辞めた際の別れのシーンも一切なく、退社後はギルベルトと一緒に再会した島で幸せに暮らしてたんだろうという完全な視聴者の想像にお任せします的な事になってしまっているので、もう少しそうしたシーンが観たかった。
原作の良さもアニメの良さもあるので判断が難しい所ではあるけど、
18歳でドールを辞めてしまうのも残念だなぁ・・・。
まぁマイナスな事も描いたが良作である事は間違いないので、
これで完結してしまうのはとても惜しい。
シャルロッテやリオンのその後の話とか色々スピンオフ的な感じで観てみたい話が沢山あるのに。