テナ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
呪いの解き方を探して
期待していた2シーズンです^ ^
1シーズで感動した私は原作を読んでみることにしました。
なので、アニメ見ながら原作を読むイメージです。
2シーズンでは色々なキーポイントが見えてきます。
十二支メンバーが揃う、十二支の呪い、ユキが相馬を出られた理由、かぐらがキョウを好きになった理由、アキトの正体などなどが明らかににったり。
夏休みに入ったり、新生徒会の活動が開始され新メンバーが続々と出ましたね。
そして、十二支の面々の抱えるものが見えてくる回もかなり増えてきました。
私が印象に残るシーンはアキトと透の再会です。
これを機に物語は大きく動きます。
まずはアキトについて…アキトは神様の様な存在…十二支にも冷たく当たり、優しく当たる…飴と鞭と言えば聞こえばいいけど…その振い方は間違えていて矛盾すら感じます…やり過ぎなレベルです。
優しい言葉は掛けますが偽物…
アキトは過去に草摩の家に訪れた透に会いますが、それには無関心でした。
次に再会したのが学校、本心を隠して接触し別れた途端悪口……
夏休み旅行の夜に三度再会するのですが、それは八つ当たり…ついに2シーズンでアキトは透に八つ当たりする…これは透と言う存在を意識したからです。
1シーズンのセリフを借りると「喧嘩するのはお互いを意識している証拠」つまり意識し始めた…何故?どうして?
怖いからです。
彼は最初、透を見下していました。
だから、無意識を貫けた。
会話をしてみて勝手に確信した…だから放置しても良かった。
それは間違いだった…アキトは神様らしいです。
しかし、アキトだって人間です。
過去に、ユキが言っていました「僕たちは人間だ」つまり彼らは体質が動物化であるだけで普通の人と変わりません。
それはアキトも同じで神様と言うポジションに居ながらも普通の人間。
では、アキトは何故神様の様に我儘に振る舞える?
十二支にメンバーがいるからです。
話を戻します。
アキトが抱いたの恐怖だと私は感じます。
自分が神様だから十二支は呼べばくるし文句を言いながらも憎まれながらもアキトを意識してくれる…
でも、透はアキトに無いものを持っています。
透は優しくて笑顔で包み込んでくれる。
それは十二支メンバーには新鮮なものです。
アキトに振り回されて、両親から嫌われたり中には既に居なかったり…透はそんな彼らの心を優しく癒せる力があるのです。
だから、十二支は透が大好きだし一緒にいる。
アキト目線から見たらどうでしょうか?
自分から十二支メンバーが離れて行くように見えませんか?
きっと、それは怖いのだと私は思いました。
十二支が離れたらアキトには何も残らない…神様と言う唯一すらも。
次は透について…
全てを知らされた透は絶望しませんでした。
彼女は本当に強かった。
彼女はアキトに「罰が下る」と言われても…キョウのお師匠様に呪いの正体が「血の絆」が呪いではないかと推測を聞いても彼女は呪いを解くのは諦めないと決めたから
自分に降りかかる厄災を全て背負ってでも呪いを解く覚悟と強い意志が芽吹いていたからです。
そして、そんな彼女に味方が現れます。
それがリンです。
彼女は彼女なりに呪いの時解き方を探していたのでした。
彼女は十二支の馬です。
透が外からリンが内からこの2人が組んだのには少し希望がある気がしました。
そして、徹とリンの喧嘩?
これには徹の意思が凄く伝わりました。
徹は優しくて自分の意見を強く言えない部分があると感じていました。
それでも、十二支呪いを解きたいと言う意思を伝えるシーンは本当に素敵だと感じました。
あれだけ強く意思を伝える徹には本当に安心感と頼もしさが伝わりました。
彼女の成長が見える部分だと思います。
彼女に関しても少し。
リンは過去に辛い経験をしています。
家庭を一言で壊してしまう事です。
別に可笑しな一言ではない…悪い一言でもない…「どうしてパパとママはいつも楽しそうなの?ほんとに楽しい?悲しいコトはないの」この言葉が家庭を壊す…
子供は純粋だから単に楽しそうだから聞いたのだと思います。
ただ、それが両親の心を貫いた…両親も頑張っては居たんだと思います。
拒絶した現実を隠し素敵な家庭を演じていた。
でも、その純粋な言葉は偽りの幸せと言う糸を切ってしまった。
これはタイミングの問題です。
お芝居の幸せなんていつまでも絶対に続かない…嘘は永遠には突き通せない。
いつかはこうなる運命だったのです。
この両親の限界が来ていた…だからリンの純粋な言葉を利用して全てを吐き出した…全てはリンが悪いかのように…
彼女は両親から酷い仕打ちを受けて「いらない」と言われます。
「いらない」ってなんだろう?
私は子供を守るのが親の一番大事なコトだと思います。
生まれて来た子がどんな子であれ産んで命を与えた以上は責任を持ってもらいたいと思っています。
子供の一番の味方であって貰いたいと思ってしまうんです。
その点を理解したハルのセリフ「そういうコトをそんなサラッと言うんだよ。そんなコト親に言われたら子供はどうすりゃいいんだよリンは自分が悪いって思うのにお前らは自分らの行為を悪いって思わねぇのかよ!八つ当たりで殴られたり笑われたりないがしろにされたらお前らと同じように子供だって傷つくんだって、なんでそんな事もわからねぇんだよ!」
本当にそんな事なんです。
当たり前なんです…大人だから子供に言ってはいけない事なんて解ってるはずなのに…
気付こうと思えば気付けたハズなのに…謝ろうとすれば謝る時間なんて沢山あったのに…やり直すタイミングだって沢山あったのに…リンは両親に謝りながら歩み寄ろうとしていたのに…
ハルのセリフにはスカッとさせて貰えた部分と両親の情けなさが伝わるセリフだと感じました。
それからも彼女はアキトにも要らないと言われます…
そして、彼女は十二支の呪いを解く為に動き出す。
大切な人を守る為に。
次はユキのエピソードですね。
今回はユキの過去や家族が明かされました。
そしてユキの中で徹への答えも。
三者面談のエピソードではユキ母が登場します。
ユキ母はあまりユキに感心がないのかな?と思う部分もありました。
三者面談でも、ユキの意見は聞かず母の意見ばかり…それがユキの当たり前に進む道のように。
ここに救世主のアヤメが登場します。
アヤメも随分変わったみたいで昔は兄らしくはなくユキに感心がなかったようですが、考え方が変わったようで今ではユキの一番の味方かもしれませんね。
ユキの過去について…
ユキも辛い人生を歩んでいますね。
家にも帰れずアキトに囚われて…嫌味を言われ罵られて…ユキ母はユキだけは別の学校にいれたとありました。
他の十二支がいる学校とは違う場所。
確かに良い学校を卒業するのはメリットもあはりし勉強が全てではないにしても、そこはいいと思うのですが…そこにユキの意思はない…
そんな所に通うより、十二支の皆んなと一緒に同じ学校に通いたかったのかな?と思う描写もありました。
そんな中、やっと出来た友達もクラスメイトにユキが動物になる事がバレて記憶を消されてしまいます。
これに限っては私が思うのは2つです。
1つは記憶を消すのは仕方ない。
何故なら、記憶を消さないと騒ぎになるし子供達に秘密にしてね。とお願いしてもパニックになってる状態では他言しちゃう可能性もあるからです。
そこで怖いのが、そこから虐めに発展するケースです。
ユキを思えば正しくはある選択肢の1つだとは思います。
2つ目は記憶の消し方に悪意があると言う点
記憶を消したのがユキと友達になった日から記憶を消す日の数日間。
記憶を消した後はユキが学校に通っていた点からみたら敢えてそこを消したのに悪意を感じます。
これって、トラブルの起きた日の記憶だけ消したらユキは友達を失わなくて済んだんじゃない?って点です。
わざわざ友達の記憶を全て消す必要はないと思うからです。
恐らくアキトの指示でしょうけど、そこがどうしても悪意を感じてなりませんでした。
ユキの徹の存在への答え「母」
彼女はいつも辛い時にユキを抱きしめてくれた。
それは母がしてくれなかった事。
抱きしめてくれる人、帰ってきて、ただいまが言える人…ユキが小さい頃から欲しかった愛情をくれた人。
彼は幼い頃に迷子になった徹を助けて居ます。
その時に間違えなく助けたのはユキだし助けられたのは徹ですが、本当に助けられたのはユキの方だったのかもしれません。
答えを出したユキがどう道を歩んで行くのか楽しみですね。
そして最終話あかされた衝撃の事実。
クレノに付いて彼が束縛されているのは呪いではなかった…
彼の話しは切ないけれど…徹にも希望が見えたのかもしれません。
呪いはとけるのだと。
そして、シグレさんいつもにまして機嫌が悪くクレノには厳しく当たったりハトリさんの言葉に強く当たったりと荒れておられました。
この理由はファイナルシーズンかな?
そして、アキトの正体…衝撃でした。
さて、シーズン2はここで紹介したストーリー以外にも修学旅行とか演劇とか色々とあるのです。
演劇はギャグぽく、修学旅行での侠君と徹のやりとりは何だかんだかキュンキュン♡です^ ^
さて、ファイナルでは徹達の恋の行方
呪いの解除できるのか?
色々な期待を膨らませファイナルの放送を待ちたいと思います。