merolin08 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
このミステリー、理解できるぞ!
merolin08、恥ずかしながら数多のミステリー作品において途中でついていけなくなり挫折した経験を持つ、自他ともに認めるミステリー苦手勢であります。そんな理解力乏しい系人間も楽しめる本格ミステリー作品を発見しました!
【はじめに大まかな感想】
・原作に関係ないところも全体的にクオリティが高い
・怪異たちがカワイイ
・ミステリーそんなに得意じゃないけど100%理解できた
11歳のころに怪異にさらわれたことで異形の存在たちの知恵の神としての地位を請け負った主人公「岩永琴子」が、一目惚れから長年思いを寄せていたワケアリ(?)の青年「桜川九郎」とともに、怪異がかかわる事件を解決していく、ミステリー小説が原作の同作品。タイトルにもあるように、このアニメは真実を暴くのではなく、事件を解決するために辻褄の合う「虚構」を創り出すという、ある意味ではミステリー作家が行う作業を物語の題材にしているのが面白いです。
このアニメ、4~最終話というアニメの大部分を使って「鋼人七瀬」という1つの事件を扱っています。普通これだけ長い時間をかけて1つの事件を扱えば、謎が複雑化し途中でついていけなくなりそうなものですが(特にミステリー苦手勢としては)、このアニメは相当わかりやすい構成になっています。まず、1~3話で簡単な事件を用いて世界観を理解さてくれるので、鋼人七瀬事件の前提がスッと入ってくるとこがありがたい。事件の謎もその都度キャラクターたちが細かく説明してくれるので、フラグも見逃しづらくなっていて、主人公と一緒に自分でも「虚構推理」が楽しめるようになってます。
ガッツリ本格ミステリーだと思いますが、理解力に乏しい人←にもわかりやすいように意識して作られているのが伝わってきて、めっちゃ好印象でした。キャラデザもおしゃれで、作画も安定していたので高評価ですし、音楽や細かい演出などに関しても、全体的に平均の上をいく高クオリティな作品だと感じました。ミステリー初心者の方にもお勧めできる本格ミステリー作品に仕上がっていると思います!