Acacia さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
自分の趣味の悪さに気付いた、アニメーションしている作品。
ネトフリで全話視聴。
基本ネタバレです。
さて、本作を観る前提として、自分は本作の脚本家が関わった
長澤まさみ女史主演のドラマと劇場版1作目
「コンフィデンスマンJP」を視聴しています。
正直、ドラマ版は楽しめませんでした。
大きな要因が「題材選びに失敗している」と感じた事。
「何が起こっても全て覆るんでしょ?どうせ仕込みなんでしょ?」
と、一つ一つのシーンを穿った眼で観てしまう物語だったからです。
では同じ題材の今作が何故高評価かと言うと、
「アニメーションにしかできない事」をしっかりと描いているから
紛争地域の空間、エアレース、数十年前の今より若く描かれた日の女性
実写では、描くことの難しい要素をしっかりと描き、
CASE事に詐欺師達の生きてきた過去をドラマチックに描く。
自分が欲する物語の世界をしっかり構築しており、
ドラマの訳の解らない詐欺師集団と比べて、
人間味のある詐欺師が視れた事。
驚くべき事に、実写より絵の方が人を描いている。
実はCASE1は大して面白くありませんでした。
「やっぱりね」の連続だったので、
ですがCASE2のヒロイン(?)が
本格的な訓練もせず、エアレースに挑む中、
操縦中の負荷に耐え切れず、吐いた時。
「あ。リアルだ。面白い」と感じてしまいました。
何故か?それは、絵の中に現実感を求める、
自分自身の趣味の歪さを気付かせてくれたからです。
全体的に質の高い作品です。
ファンタジーな要素も満載ですが、お勧めの一品です。