ノリノリメガネ さんの感想・評価
1.9
物語 : 1.5
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
気持ち悪さ満点
サイエンスSARUの新作ということで視聴。
{netabare}
しかし、内容は褒められたものではなかった。
まず魅力的なキャラクターがいない。そもそも主人公の歩がなかなか性格も悪くて好きになれないのが痛い。春生やKITEは嫌いではなかったが、春生は急にしゃべるようになるし、KITEがなんで主人公たちに肩入れしたのかも不明だった。
作品全体の方向も定まっていなかった。家族の絆を描きたかったのか、サバイバルアクションを描きたかったのか中途半端で、視聴者はどう見れば良かったのか迷子にさせられただろう。
要するに脚本がまとまりを欠いていた。まともな人間が少なく、シンプルなサバイバルものの中に宗教家とか右翼団体みたいなものを登場させるのも何か意味があったのか疑問に感じた。さらに展開はかなりご都合主義で、唐突だったりするので何回も置いてけぼりを食らった。
今流行りのポリコレ要素もすごく押しつけがましい。ネットフリックス限定ということもあり、これが世界に配信されていることも考えれば、海外に向けた配慮なのかなとも思うが、どうなんだろうね。作品の外側にある思想を視聴者が感じ取ってしまうと見てるほうはなんだか変な感じを受けるんだけどね。とにかくずっと気持ち悪い。
湯浅監督の名に免じて最後まで見たが、この作品はダメだった。同氏の作品の中でもキャリアワーストの作品になったのではないかと思う。
OPが素敵なのと、春生決死の疾走シーンだけは作画もかっこよくて感動した。あとは良いところがまるでなかった。
{/netabare}