アニメ好き さんの感想・評価
4.0
物語 : 1.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
絵やテンポを楽しみたい方向け
内容を求める方にはおすすめできないアニメ。
素人目で見ても詐欺の手口があまりに甘い、酷い。
他の作品と比べて酷いなどではなく、比べるまでもなく、単純にオチが酷い。FBIが登場したぞ!さあどうしようとハラハラしていたら、実はFBIも仲間でしたという、トリックもなにもないオチ。人海戦術でしかない。これが非常にカッコ悪く感じた。それだとなんでもありにならないか…という。
それでも、主人公がコンフィデンスマン(悪者をターゲットにした詐欺師)として成長していく姿を観れるだろうかと勝手に期待し、最後まで視聴したが、そういう話ではなかった。
うすうす気づいてはいたが、最後まで主人公はローランに利用されているだけだった。
ケース4で、主人公をコンフィデンスマンの道へ引き込んだローランの昔話が始まり、ローランが主人公を引き込んだのも、すべてローランの恋人の弔い合戦のためだったということが判明した。さらにいうとローランと主人公父は元仲間で、主人公は彼らの過去の失敗の尻拭いをさせられていたのだと。
ケース4まではすべてその為の前座のようなものだと。
だったらその話だけでよくないかと思ってしまった。
アニメーションがハイセンスでとても良いだけに、話の酷さが際立つ。
ローランを主人公にした復讐劇だったら、まだ良かったのかもしれない。
この題材を選ぶならより詐欺の手口などにリアルティを追求しなければ、響かないだろう。
みんな生きてるめでたし、めでたしなオチもどうかと思った。
ローランの恋人も実は生きていたと最後に判明した。
生きていたのは嬉しいが、犠牲あってこその重みがストーリーに生まれるのだと思う…。彼女のために戦っていたのだし…。
コンフィデンスマンを題材にした話ゆえ、頭を空っぽにして楽しむのは不可能だった。
コンフィデンスマンは頭脳で戦う者だろう…。
しかし、80年代に流行ったようなセンスのいい配色とアニメーションはとても楽しいので、アニメーションを楽しまれる方にはぜひおすすめしたい。