※アニをた獣医師 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
愛してるの言葉。
物語は二つにわかれています
一つはヴァイオレットが主人公の世界。
もう一つはそれから時間がたち、自動手記人形というものが廃れてしまった世界。こちらはデイジーという女性が主人公。
作画背景やキャラデザはいうまでもなく素晴らしかった。ちょっとした細かい仕草まで表現されていて圧巻でした。
キーとなる人物。
ユリスという少年。ヴァイオレットに手紙を依頼する。
彼が依頼してヴァイオレットがどうするのかが目を離せなかったです。
{netabare} 彼はもう長くない。親や弟がお見舞いにしてくれてもいつも心配の言葉だけ。それに自分に素直になれない気持ちでうまく話せない。そのためにヴァイオレットを呼び、手紙をかいてもらうことに。
彼のお陰でヴァイオレットは少佐にちゃんと手紙を書こうと思えたのかもしれない。少佐が近くにいる状況、そして自分を拒まれている、自分もそんな少佐の気持ちにどうしたらいいのかわからない。
ユリスのお陰で冷静に少佐への気持ちを綴ることができたのだろう。
そんな彼は息を引き取ってしまった。でも彼も家族や友に手紙、電話で気持ちを伝えることができたのだ。
{/netabare}
印象に残ったシーン。
{netabare}
ギルベルトの兄のディートフリートさんとヴァイオレットの関係が柔らかくなっていて、ギルベルトの話になったときや、昔のものをもらうときのヴァイオレットの顔はとてもかわいかったです。恋する乙女というやつですね!
子安さんのバカヤロー!良かったです!
ユリスの最後。涙なしにはみられませんでした。
彼はとても優しい人だった。
ヴァイオレットがギルベルトに会うシーン。ヴァイオレットはずっと言いたくても言葉が出ない状況でした。とても健気で最高でした。
{/netabare}
デイジー。
{netabare} ヴァイオレットは全ての仕事が終わったあと、少佐のいる島へ行きそこで彼と暮らしたのだろう。そんな島の切手マークはヴァイオレットの姿そのもの。
デイジーも彼女に勇気をもらい家族に手紙を出して気持ちを伝えられた。
ヴァイオレットにとってギルベルトの愛してるがどれほど重い言葉だったのでしょうかね。少佐が全てだったヴァイオレット。島にいって拒まれたときの絶望は計り知れなかったでしょう。
ギルベルトもヴァイオレットを戦場がある世界に引き込んでしまい、挙げ句両腕を失わせてしまった。彼の後悔も想像できません。
ディートフリートの存在も大きかった。彼がいなければ、ギルベルトはヴァイオレットを追いかける勇気はわかなかったでしょう。
{/netabare}
何はともあれね…
{netabare}
ヴァイオレットとギルベルト少佐がね、一緒に座ってる姿をみれてね、幸せです。
心の中でガッツポーズです。
{/netabare}
曲のみちしるべ。今までは少佐のみちしるべを頼りに後ろについていくように、後を追うようについていったヴァイオレット。
WiLL。ヴァイオレットの意志で少佐のとなりにいようと、そういう意味に思えてきました。
素敵ですね♪
この作品に出会えて良かったです。心から感謝を。