lostmemory さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
監督チョイスミスで傑作になりそこねた
傑作になりそこねたもったいない作品。
脚本はだーまえが担当しているが、長年だーまえの
作品をプレイしてきた者としてはだーまえがこんな
脚本にするわけないだろ!という感想がまずわいた。
特にラスト。だーまえはラストの上手さに定評が
あるのになんだこれは。
だーまえは非常に良い脚本を書くが同時に難解であり、
そこがまた魅力でもある。何ども吟味することで
深い味わいを出せる天才だ。
が、今作の監督はよりによって岸監督。良くも悪くもどんな
作品も薄味の無難に仕上げる監督。挑戦心が無くある程度
形が整えば満足するタイプだ。このチョイスがまずかった。
難解かつ個性が尖りまくりで挑戦心の塊のだーまえと相性が
良いはずがない。
ここからは推測だが、だーまえと岸監督との間で相当軋轢が
あったと思われる。とはいえ立場上、アニメを作るうえで一番
偉いのは監督であり、結局だーまえの脚本も岸監督によって
薄味の無難な作品に仕上がってしまったのだろう。特に最終回は
監督の意思で変更したとwikiにも記載されている。最終回以外の
部分にも変更が入っていないはずがない。
以前から思っていたが岸監督は原作が明確にあり原作に史実に作る
必要のあるタイプのアニメ作品でしか力を発揮出来ない人だ。
今作のような個性的なオリジナル作品を任せるべきではなかった。
完全なチョイスミス。本当にもったいない。