gkm さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
重圧から逃れるためにすべきことは少年バットを生み出すことではない。
トラウマが原因で妄想が現実化し、最終的に東京が壊滅状態になる。
…ん?どこかで見覚えが。
ギガロマニアックスがリアルブートし、最終的に渋谷が壊滅状態になる。
…話を戻すと、精神学者のアドラーが言うに、精神患者は、病気により精神を病んだわけではなく、言い訳のために病気を作り出しているようである。
つまり「私赤面症だから人と関わりたくないのよね」という人は実際は、人と関わりたくないから赤面症になるのである。赤面症が治ってもまた新たな問題を生み出して、人と関わりを持とうとしないのである。
本作の主人公は「少年バットに殴られたから新しい作品をかけない」のではなく、「新しい作品をかきたくないから少年バットに殴られた」のである。
少年バットという言い訳をしても新しい作品は生まれないのである。
では主人公はどうすればよかったのか。そこで持ち出されるのが「嫌われる勇気」である。主人公は周囲のやっかみや期待に答えられずに萎縮しているが、あれはどう考えてもおかしい。主人公は堂々としていればよかったのだ。堂々とかけないことを宣言しておけば、何かしら状況を変えることが出来たのではないか。(それが好転するかどうかはなんとも言えないが、少なくともかけない重圧から逃れることはできるか)
…まあ、「嫌われる勇気」は精神病むようなら周りから嫌われたほうがましってだけで、そもそも精神を病んでいないような人が嫌われる勇気を実践すると、SHIROBAKOの高梨の原型である第10話の「猿田」みたいになっちゃうから程々にね。
(もう一度アドラー読み直すかぁ。)