ミュラー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
おもちゃ箱というより宝石箱かな
まず言いたいのは、超激戦ジャンルに挑戦したなあということ。
アイマス、ラブライブ!、BanG Dream!とか、今やアニメ・ゲーム界をけん引する大ヒットコンテンツがある中で、後発のこのコンテンツがどこまで食い込めるのか。難しいところだなあ。
2年くらい前からプロジェクトは始まっているようだが、とにかく気合が違うという気がする。
日本でのアニメコンテンツはこうやって使うんだという見本のような作りである。
前置きはさておき、アニメの内容の話をしよう。
基本的には魔法学校の学園生活を描いている。
たくさんの登場人物が出てきて、それぞれ2~5名のユニットを作り、アイドル的なライブをやる流れ。
しかしそんな流れを無視するかのように、毎回様々なイベントが展開され、
話がサッパリ見えない。冒険あり、スポーツあり、ホラーあり・・
おもちゃ箱をひっくり返したような作品。
そういえば昔はこんな感じのアニメ多かったなあ。
なんだかうる星やつらを感じさせるような古臭さがある。
でも登場人物がみんな美形の少女であるためか、キラキラしていて宝石箱のようだ。
次回どうなるんだろうというドキドキ感が皆無なのもめずらしいが、
今回はどんな話なんだろうかと、全く読めないのも事実。
気軽にみれるけど、不思議と引きこまれるのは、妥協しない作画と、手書きに見劣りしないCGでのダンスシーンがあるからだろう。背景の細かいところまで気を配って描かれていることに感心する。
それと何といっても音楽に手を抜かずに製作しているところだろうな。
Youtubeの公式チャンネルを見て驚いたが、すごい動画の数。
しかもどれもこれも10万再生超えているなんて脅威だ!
各ユニットの曲、アニメ本編のものより昨年各ユニットから出されているMVがどれも秀逸だった。
ボカロ大好きな自分としては、知っている作曲者やMV製作者がいるところで共感してしまった。
まだプロとしての名声には乏しくても、実力者を集めたなあという印象。
このプロジェクトの中の人、センスいいと思うよ。(勝手にボカロびいきしてますね)
主人公ユニット LiGHTs が一番力入っている気がするけどね。
それにしても参加声優はみんな歌がうまい。声を職業としているのだから当然といえば当然かもだけど。
Ray以外のユニットの声優は知らない人ばかりだけどね。
アニメ内容に話を戻そう。最初は不安もあったけど、全12話うまくまとめたと思う。
限られた話数で多くのキャラを適度に扱って、好感持てるようにした手腕は大したもの。Rayの「ゆずりは」ちゃんとか、まるまる1話、特集してやって欲しいくらいだよ。
最終12話は、11話まででお膳立てした結果、初っ端から各ユニットのライブメドレー。
LiGHTsのみCGではなく手書きだったのはすごいっていうか、分かってらっしゃる。
先行の巨大コンテンツに肩を並べられるかどうかは何とも言えません。
ただ、単体のアニメとしては評価したいと思いました。