Ryo さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
戻ってきた新海誠らしい「童貞臭さ」
【好きな点】
淡々と見せる、日常の風景。
そこには多くの言葉はいらない。
美しくも儚いそんな毎日を積み上げていくことで生まれる、圧倒的な映像美。画面に引き込まれるそんな錯覚まで覚えた。本当に美しい。
これが新海誠が持っている最大の武器だと思う。
新海誠の音楽と映像のマッチングは一番好きだ。
映像・セリフ・音・歌詞のバランスを考え、歌詞抜くタイミング、セリフを言うタイミング、音の強弱を調整していて、作品としてもまとまりが今まで類を見ないほど完成度が高い。
【あまりしっくり来なかった点】
無理くりハッピーエンド感を演出したんじゃない?って思わせるストーリの内容w君の名のあとの作品なので、もう少し深みが欲しかった。
言の葉の庭(バットエンド)と君の名(君の名は)の中間くらいのストーリー、ハッピーエンドにもバットエンドにも振り切れない中途半端な感じがする。
ハッピーエンド=儲かる、バットエンド=儲からないという映画業界の常識で新海誠が葛藤しているのでは無いのか?そんな気がした。
素人を声優に使うのは辞めてほしい。細田守や宮崎駿など巨匠なアニメ監督に共通して起きる現象だか、下手くそな素人を声優に使う。声優ではないナチュラルな声を作品に取り込みたいという気持ちはわかるが、下手くそな素人を声優に起用するのはマジで作品に集中できなくなるので辞めてほしい。