かんぱり さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
なにかひとつ、好きだと胸を張って言えるものがあれば。
将来の夢が見つからない中3の富士田多々良くんが、偶然見学したダンススクールで社交ダンスの魅力に取りつかれ、そして様々な人たちと出会い、成長していく物語です。
社交ダンスってあまり馴染みがなくて、昔テレビ番組でそういえばやってたかな?程度でした。
でも、社交ダンスの中でも競技ダンスというものがあって、ランキングや世界大会などもある、本格的なスポーツでうまくなるためには、厳しい練習が必要なことなど、マイナーな世界ですが熱い展開もあり、とても面白く見ることができました。
見ているうちに、社交ダンスやってる人がかっこよく見えてきました。
OPはUNISONなんですね。シュガビタとか好きで昔よく聞いてました。アップテンポな曲調がこの熱い物語に合ってます。
多々良くんは相手が何をしようとしているのかをうまく読み取る能力と見た動きを感覚で覚える能力があるのに、言葉で踊り方を教えられても、全然覚えられないところは理論型じゃなくて感覚型というか、ある意味天才肌かもしれませんね。
でも、多々良くんはいきなりうまくなるわけじゃありません。
プロダンサーの仙石さんや、同級生の花岡さん、そして兵頭くんたちと出会い、彼らのダンスに向けた熱い情熱を肌で感じて、頑張って練習して、どんどんダンスが好きになっていきます。
こういう熱いこころを感じる作品って好きです。
見てると元気をもらえます!
もうひとつ、競技ダンスで面白いなと思ったのは、自分ひとりだけで踊るんじゃなくて、必ず相手(ペア)がいて初めて競技が成り立つところでした。
男女が一つになって踊るダンス。その関係は恋人でも、友達でもなく、他人でもない。でも大切なパートナー。
じゃあ性格が合えばいいパートナーになれるわけでもないし、身体能力が合えばいいってものでもない。
この作品の見どころはそんなところにもあるのかなと思いました。
前半は{netabare}赤城賀寿・真子兄弟ペアが仲たがいして、妹の真子さんが兄の賀寿くんを見返すために多々良・真子ペアと賀寿・花岡ペアで{/netabare}大会に出ることになる展開でした。
11話の展開はうるっときました。。単純に勝ちました!じゃ面白くないなと思ってたのでこうきたか!って感じです。
それから。「何もない僕だったけど、今は、ダンスがすきです!」って真っ直ぐな目で仙石さんに言えた多々良くん。いい前半の終わり方にじわっときました。
そして高校に入学した多々良くん。
未だパートナーとなる相手に出会えてません。
そこで運命の出会いをする相手が{netabare} 緋山千夏さん。{/netabare}
でも、{netabare} 千夏さんは事情があってすぐにペアになってくれなかったり、性格も多々良くんと合わなかったりと{/netabare}お互いに本当のパートナーになれるまで色々と苦労します。
多々良くんも前半うまく踊れたのは、相手パートナーのおかげの部分が大きくて、ダンサーとしてまだまだ未熟な部分が見えてきます。
そこから大会まで試行錯誤を繰り返しながら頑張りますが、なかなかうまくいきません。でもだんだんと息が合ってきて・・
頑張ってたどり着いた大会の決勝で、ダンスをやっててくれてありがとうってお互いに言い合うところはじわっときました。
そして・・君が大好きだ!と心の中で叫ぶ多々良くんにも。
二人はお互いに何でも言い合える素敵なペアになっていくのでしょうね。
また、釘宮さんや井戸川さん、明さんなど、他のダンサーの人たちもちゃんと描かれているところも好感が持てました。
分からない用語があったりもしましたが、熱くなったり、じわっときたりしながら面白くあっという間の24話でした。