逆三おにぎり さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:今観てる
感情のない少女
第1話
小さい頃から軍に所属していたヴァイオレット。ギルベルト少佐の事を機械のようになんでも聞いていた。だが、戦争でギルベルト少佐とヴァイオレットは大怪我をする。そのとき少佐に言われた「愛している」が今でも心に残っているが意味が理解できない。この少女は感情がなく言われた任務を淡々と遂行する武器であった。
そして、戦争が終わり大怪我をして両手を失ったヴァイオレットは義手を付けている。身元を引き受けてくれた元中佐の郵便会社を手伝う事になった。仕事をしていく中で自分の思いを代わりに代質する「自動手記人形」に興味を持ったヴァイオレット。少佐との別れ際に言われた「愛している」を知りたくて「自動手記人形」を初めて自分の意志でやることになる。
第2話
表情のないヴァイオレットの元に自動手記人形の依頼が来る。依頼者はプロポーズされた返事。気品のあるロマンチックな手紙で依頼する。しかしヴァイオレットの手紙は表現がストレートで手紙の受取人は怒って手紙を送り返してしまう始末。
自動手記人形のベテランのカトレアはヴァイオレットとの会話で「人の言葉には表と裏があり、相手を試して自分の存在を確認する」と話す。
同僚のエリカはヴァイオレットを辞めさせる話をしているところに偶然遭遇した。そのとき自動手記人形に向いていない自分とヴァイオレットが重なり合ってヴァイオレットを辞めさせるのに反対した。そんなエリカの感情の移り変わりも綺麗に描けていてとても感動した。
第3話
自動手記人形育成学校に行くヴァイオレット。学校では文法、語彙満点、更にタイピングまでも正確で早い。しかし代筆の課題でパートナーのルクリアの伝えたい言葉をすくい上げて手紙にすることができなくて苦悩する。
ルクリアの両親と兄は戦争に巻き込まれて両親は死に兄は足を怪我をして帰ってきた。兄は両親と街を守れなかった重圧でお酒に溺れてしまった。それでもルクリアは兄が生きてて良かったことを言葉にできずに伝えられない。
その話を聞いたヴァイオレットは一生懸命考え、短い文章だが「お兄ちゃん生きていてくれてうれしいよ。ありがとう。」と手紙を代筆しルクリアの兄に渡し想いが通じることができた。作中でも言われいたが「手紙はたくさんの美しい言葉を並べるより一言だけで大切な気持ちを伝えることができる。」まさにそうだと思う。短くて下手な文章でも一生懸命相手に伝わるように文章を書こうと思った。