waon.n さんの感想・評価
4.4
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
魅力は、物語を上回ったアニメーション
金曜日の仕事終わりに映画館へ駆け込んでなんとか鑑賞できました。
しかし、カバンのなかもう入りませんってくらい色々入っていたので、予想していなかったクリアファイルプレゼントでしまう場所にてんやわんや。
しかし、こういうのってなかなか使う場面なくてみんなどうしてるんだろう。嬉しいのだけれど、たまっていくよね……。
さて、三部作の最終章という事でやっと結末を迎えました。
なかなか終わらない劇場作品(エヴァとは言ってない)もあるなか、ちゃんと終わらせてくれてよかった。
劇場版という事もあり、何度も観ることができるわけではないので、あんまりたいしたレビューにはなりませんが、所感をお話したいと思っているので、良ければ読んでもらえると嬉しんぼ。
今回は、ざっくり魅力を語っていくのが良いかなと思う。
アニメーションが凄い。
ここ最近の劇場版ではナンバーワンだと感じた。
『幼女戦記』『ヴァイオレットエヴァーガーデン』の劇場版はどちらも素晴らしかったが、演出の要となっている、カメラワーク(便宜上ね)やカット割りが素晴らしく、スピーディーかつ崩れない作画には舌を巻きつつう、なり声をあげてしまうのではないかというほど。これだけで観る価値ある。
ところで、このスピード感って演出する上で重要度はかなりなものですな、これはタイムスケジュールもそうだけれど、キャラを動きと背景の動き、またキャラと視点の距離感(距離感を出すのもテクがある)によって感じ方が変化する。
今作に限ったことではないのだけれど、特に凄いと印象に残ったのが今作だった。
ぜひ、プルーレイでも劇場でも、もう一度見る機会があれば、カット割りとカメラワークこれに注目してもう一度観てみると良い。というか自身もう一度ここに注目して観たいと思っている点だ。
音がカッコいい!
音響ってなんぞやって話なんだけれど、今回は新しい音を作るっていう視点で観てみたい。
まぁたいして知識もないので分からんことだらけなのだけれど、最近観たアニメのなかで何だこの音!? ってなったのが、やはり同系統作品の『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア』ここでは音響を担当しているのが岩波美和という人だった。
彼の経歴を見てみると合点がいく、前述の『劇場版幼女戦記』(アニメ版も担当)映像と音で魅せる『BLAM!』の音響を担当している。
まぁこの人が今作を担当したわけでも無いし、制作会社も違うので関係ないのかもしれないけれど、共通して「Fateの音」を感じさせてくれる。
ちなみに、今作の音響は制作会社の代表取締役である近藤光が自ら行っている。……とWikipediaに書いてあった。
この音も演出の上では大事なって。
音楽も良い。
梶浦由記なんかもういうことある? って感じ。まぁもう一回みないとちょっと分からないだろう。それくらい作品に溶けこんでいたのだと思います。
物語
考察するにも、全3章を通してもう一度観る必要があるかなと、なんなら切嗣とか綺礼の話など、『Fate Zero』も関わってくるから語るには記憶の整理が不足すぎるかな。(ネタ的に空の境界も)
ただ、物語を魅せるのであれば、桜のキャラづくりがやや不自然かな。
不自然というか理解を上回る設定であり、想像のものになりすぎてしまっている。あれは人間というよりは、想像上の動物に近い。
同じ土俵で考えることができないので共感も難しい。端的に言えば、存在がぶっ飛びすぎなんだよね。
それでいて、普通に見せようとするから混乱する。ん~この辺りはもう一度観れば変わるのだろうか。やはり通してみてみる機会があればと思わざるを得ない。
レビューとしてはこんな所かと。
また観たいか? と問われれば、もちろん観たい。
しかし、物語と、アニメーションのバランスが若干悪い印象。
初見はとにかくアニメを楽しんで欲しい。そんな作品だった。