キウイ さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
唸るような面白さ。アニメーションの価値を支える礎のひとつかも。
昔、友人のゲーマーで金持ちボンの男が「ダイバージェンスメーター時計買っちゃった〜8万くらいしたっ!」と自慢してきたことがあり、そのときはこいつはまた無駄遣いしてんのか、と生ぬるい笑顔を送ったものですが、なるほど今さら彼の気持ちが分かりました。これは欲しくなるわ。
女の子のキャラクターの配分の絶妙さと尊さ。
まゆしぃ、フェイリス、るか、紅莉栖、萌郁、鈴羽。
男のキャラクターの親近感。彼らを通して彼女たちに近寄ることができる。
個人的には萌郁がいちばん好きかもしれない。
なんていうのかな、現実によくいるんですよね、こういう子。実際に3次元にいるとどう触れたらいいのかわからないので(そもそも触れるように出来ていないような気がしますが)決して近付かない代わりに侮辱もしないというようにしていますが。
ミスターブラウンが「依存の次は逃避か」と萌郁に言うところで、まるで自分が殴られたようなショックを受けました(えぐらないであげて。彼女たちはそうしか生きられないんだ)
ゲームと同じように繰り返される世界と、何度も死んでいくまゆしぃと、心が壊れ殻に閉じこもりはじめるオカリンと天才同士だからこそその気持ちを共有できる紅莉栖と‥。
些細なメール一本でえぐいほど現実が変わっていくというのは、冗談抜きでありえる話で、現実的に今起きているかもしれないとも思いました。
5ちゃんの何気ない一言や、ツイッターのくだらないつぶやきが、最初は極粒の波動だったものが次々と大きな物と絡まりだし最後にはスレやツイッターを超えて社会や政治を動かしてしまう。こういうの実際に起こってると思うけどでも妄想部分が無くても無いとは言いづらいから危ないなぁと思ってるだけで実際は黙ってるしかないんですけどね。底からしか見えない真相はありますよね。
最後にやっぱり宮野真守さんは凄いですね。花澤香菜さんも癒やされました。あっぱれのお仕事でした。