もぐもぐ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
アニメとして傑作
細かいところで「なんかヘンだな?」と思ったところは幾つかあります。それは原因に関係なく結果が決まっていること、例えばまゆりの死についてだけど、彼女の死に方で変わる結果もあるわけです。オカリンは何千回のループの中でちゃんと調べたのか?どこからどこまでの事象が収束するのかということを。作中ではサラッとはしょられてしまったが、検証の甘さは否めず、スッと入ってこない自分がいるわけだ。(おそらく、世界線ってやつは相当に『いじわる』なやつなのだ。)
また、限られたキャラクター同士で都合よく話が進むためか、スケールの小さい世界観になってしまっていたようにも感じました。全体的に、タイムマシンという『ファンタジー』を許容する下地(組織のバックボーン、SF考証等)が十分ではなかったように思います。
とはいえ、リアタイ視聴時の勢いはものすごいものがあり、特に第9話以降は毎週とても楽しかったですし、次の回を待ってる間もずっと楽しみでした。
話の流れがとても分かりやすく、その上で予測がつかない展開が面白く、最後まで緊張感が持続したのが良かったと思います。
結局ノリと演出と、そして助手の圧倒的なヒロイン力(りょく)が全部持っていってしまいましたとさw
シュタゲは自分の中でそういう作品です。自分の場合、キャラが好き、ノリが好き、一番は雰囲気が好きであり、これは優れた原作の賜物というだけではなく、アニメ作品としての構成が優れていたからだと今では思っています。
厨二心をくすぐるガジェットも良かったです。特にダイバージェンスメーターのビジュアルはアニメオリジナルらしいじゃないですか。
作中では世界線は3種類しかなかったけど、将来的にはより細分化が進んで『本日ノ世界線ハ◯◯世界線デス』なんて未来がひょっとしたら来るのかもしれない...
原作ADVを初見プレイできた人が羨まゆしい。