ぽに さんの感想・評価
3.3
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
間違いなく革新的な作品だが、好き嫌いは分かれる
原作未読。
泣き虫でコミュ障な主人公が、全員高校一年生かつたった十人の野球部で甲子園を目指すお話。
今までいろんな野球マンガやアニメを見てきましたが、間違いなく異質な作品です。
主人公である投手が、泣き虫で、他人と上手く接することが出来ず、それなのに独占欲が強い。
そのため、この主人公はいつでもうじうじしており、周りに振り回され、そして振り回します。
顧問の先生が行うメンタルトレーニングは、実際にスポーツで勝ちを目指すときにはある程度参考になるでしょう。
しかし、強いチームと弱いチームの差を問われたとき、監督が「練習量の差」と答えたことに強い違和感を覚えました。
個人的に、本当の答えは時間×負荷で表される「練習強度の差」だと思うんです。
具体的には、HIIT(ハイ・インテンシティ・インターバル)などを取り入れた練習ですね。
また、体に対する負荷を強くする分、十分な休息も必要です。
部員の台詞からこの部活はほとんど休みなしで練習してるようですし、この監督は旧態依然のスポ根タイプであると言わざるを得ません。
そこが残念でなりませんでした。
万人にお勧めできるタイプの作品ではないなと思いました。
七話までのプロットは非常によく出来ていますが、その先を視聴するかは主人公の性格を受け入れられるかどうかでしょう。