pikotan さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
メイドの数は多いけどハーレム値は低め
原作未読&無印版アニメ未視聴です。
この作品は一見すると普通のハーレム物ですが、後半にシリアス展開があり単純なハーレム物ではありませんでした。
アニメ視聴後にwikiを読んだのですが、太郎は祖父花右京北斎の人格を移すための依り代として作られたクローンだったとか、メイド長のマリエルは過去に花右京北斎の命令で恋人と一緒に殺害された後、蘇生され洗脳教育を受けていたとか、原作の方は随分と重い話みたいです。
幸いアニメ版では後半にマリエルの秘密が明かされる程度なので、そんなに重い展開にはならずにエンディングを迎えます。
それにしても花右京の屋敷にいる女性の数が半端ないですね。
警備部の早苗八島のみ警備部責任者である剣コノヱのことを好きでしたが、その他の女性(メイド)は全員が主人公の太郎を好きなようで、ハーレム系作品の中でも人数的には最大級のハーレムです。
ただし、太郎がマリエルにしか興味を示さないので思ったほどハーレム展開はなく、ハーレム物としてはやや物足りなく感じました。
その分、技術部責任者で発明家の鈴木イクヨやライバル財閥の次期当主である慈悲王リュウカ、お側御用隊三人娘のドタバタギャグで補っていた感じです。
ギャグパートは全般面白かったですね。
個人的にイマイチに感じたのは主人公の太郎です。
この作品の前に観た「明日のよいち」では、よいちが剣の達人で敵をスカッと倒していましたから、女性にモテるのは分かるのですが、対して太郎は大財閥の当主になったのでお金はありますが、それ以外は普通の中学生で何の取り柄もありません。
太郎の長所を強いて挙げるなら性格が優しいことぐらいでしょうか。
特に取り柄の無い男性主人公がモテまくるハーレム系は、個人的にあまり好みじゃないんですよ。
なので、太郎の年齢を高校生か大学生くらいにして、その上で他人から一目置かれるような特技をもっているとか、太郎がもっと活躍するエピソード等があれば、個人的にはもっと楽しめたと思います。
それから後半の作画の乱れは残念でした。
剣コノヱなんて顔が完全に別人としか思えないシーンがありました。
対してギャグパートの思い切った崩しは良かったです。