A_2 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
めっちゃビビりました。2つの意味で。
初投稿です。
「素晴らしいアニメだった」で終わらせたくないので、この場を借りて何とか言語化し、昇華させていただきます。
地震に巻き込まれてしまった姉弟、"ミライ"と"ユウキ"
辛い環境の中で
家族の大切さ、当たり前というものの尊さを知りつつ
家族の元まで帰ろうとするお話
見ようとしたら最初に飛び込んでくる
真っ黒な画面で
「リアリティーを追求し...」みたいな文章
その文の通りとてもリアリティーを感じました
地震に対する恐怖
慣れない環境で生じるストレス・不安
それによって
自分勝手な行動をする人
恐怖で逃げ惑う人
我さきと我さきと自分の命を優先する人
「苦しいのは皆同じなのに、醜いことするんじゃないよー」と
一度は思ってしまったのですが
あの環境に自分がいたとしたら
誰か人に当たったり
自分優先してもおかしくない
”マリさん”のようにはなれない
ただコーラ片手に座ってみてるだけの自分が
そう思ってしまうリアルさがありました
それにまずビビってしまいました
ですが、
もう一つビビってしまったことがあって、それは
{netabare}
アニメ終盤
実は
【ユウキは死んでいて、姉のミライが作り出した幻想だった】ということ
後半のとある話の中で
ユウキは突然倒れてしまいました
そしてその後
ミライは夢を見ました
夢の中ではユウキは死んでいた
体一面の白い布
目の前にある謎の白紙
暗い病室廊下
「こんなことは夢であってほしい」
ミライも私たちも思ったと思います
そして、夢から覚めるのです
そしたらそこには
なんと
元気にサッカーをするユウキがいたのです
「よかったぁ」と思わず声が出るくらいに喜びました
しかし
そこにいるユウキは
強いストレスによって作り出された幻想
幻想によってみえるユウキは
いつも通りな笑顔で姉ちゃんに話しかけている
その姿はまるで天使みたいで
見ていて幸せだったが
徐々に違和感を感じ始める
さっきまで一緒にしゃべってたのに
いなくなる
さっきまで一緒に遊んでたのに
いなくなる
明らかにその回数は増えていく
そして
その姿を見て
悲しみの表情を浮かべる人がいる...
すべてを察した時の鳥肌はすごい...
下手のホラーより怖いものがありました
{/netabare}
という感じの作品で
主人公視点で描かれる、震災の"リアル描写”
突然起こるその"現象”
震災を通して成長していく主人公の"心”
驚かされるところが多く
魅力たっぷりの作品でした