セシウス さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 2.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
残念!!弾切れです
木星の勢力から侵略を受けた地球人が戦う戦争モノです。1996年の作品ですが設定はしっかりしており今見てもおかしなところはほとんどありません。
主人公たちの乗っている戦艦は軍ではなく民間企業の所有なので、軍の命令があるわけではく比較的自由に運用されています。そのせいか作風は明るく軽いノリで、戦いながらラブコメシーンもたくさんあります。
その一方で戦争ですから死ぬキャラクターも出るのですが、その死に対する周囲の反応がある意味とてもリアルです。嘆き悲しむのはごく近しい人のみで、その他の人々はあっさりとその死を許容してすぐにもとのふざけた振る舞いに戻ります。また、主人公に思いを寄せるヒロインの一人がある出来事をきっかけに気持ちが一気に冷めてしまうシーンがあり、とてもリアルで印象的でした。
クルーを中心に各キャラクターは大変魅力的に描かれていて、主人公と誰が絡んでも面白いシーンになるので日常シーンも飽きることなく楽しめます。
作画は流石に古さを感じますが、それほど乱れることなく2クール分作りきっていると思います。終盤は機体がワープするようになるのですが、若干わかりにくく感じました。
劇伴は良曲揃いで、劇中劇ゲキガンガー3の各曲もよく作りこんであります。ED曲はメインヒロインの声優さんが歌っていますがキャラの声のままで歌っているので、ややずっこけ気味でした。
戦争・試験管ベビー・家族の死など重い話を軽いノリで描いた独特の作品で、今見てもじゅうぶん面白いと思います。