退会済のユーザー さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
歌で戦争を止めたの後にも先にもバサラだけ!
結論から
この作品は一貫して、
とにかく
「戦争なんてくだらないことを止めて、俺の歌を聞け!」
それがかっこいい。以上である。
注釈として
よくある客観的批評の前提としてのリアリティとは
「現実にこんな人は居ない、こんな事は起こらないだろう」
ではないのだ。※なぜならそれは視聴する側の主観に過ぎないから
「物語の背景と設定、表現の連続と矛盾していない事」
である。※なぜなら、物語の世界でのあらゆるルールが再定義されているからだ。※表現の連続とは、簡単に言うとスーパーサイヤ人になったのにヤムチャに負けるみたいな事。
では話を戻そう。
正直、主人公はミレーヌであり
バサラはメンターのポジションである。
バサラ自身は初登場から
基本的な部分
・自己実現の手段である歌手としての能力
・成熟した人間性(やや欠けてはいるが)
・自身の目的、情熱
等、おおよその試練を越え、獲得するものは
すでに持っているからだ。
ミレーヌは唯一、やや欠けている人間性を
徐々に受け入れながら、バサラの背中を追いかけ、
1人の女性として成長していく。
それは視聴者と同じ視点として重なる。
視聴者も序盤は
「なんだコイツww」と苛立ちや不信感、突飛な
キャラクターに戸惑うところから始まる。
かなり膨大な話数の為、要約するのは骨が折れるので
このマクロスシリーズで
「歌のみで戦争を止める」が最も効果的に描かれている
エピソードを紹介。
主人公はヴァルキリーの名手でもあるが決して
攻撃をせず、歌を歌うことを信条としている。
それがやむを得ずに、攻撃をしてしまうシーンがある。
そこで、ちゃんと、「後悔する」のだ。
それも激しく。
戦争で、殺されかけたのを止める為であるのに。
ここにバサラの魅力がつまっている。
己の信念を曲げる事を許さない、その誠実さに。
かなりの長丁場ではあるが、この作品は常に一貫しており
清々しい内容になっている。
ぜひ視聴してほしい。
音楽もめっちゃいいよ。