ノリノリメガネ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
愛について
これは素晴らしい作品でした。近年稀に見る快作ですな。
非の打ちどころがないとはこのことか。ヴァイオレットをはじめとしたキャラクターが皆かわいいし、物語も毎話感動できるし、映像は細部まで美しい。まさにパーフェクトな作品と言えよう。
{netabare}
ファンタジーな世界観のなか、詳しい説明はないが戦争が終わって平和が訪れた街がこの物語の舞台。
主人公は元来孤児で感情をはじめから失っていて、軍に拾われ、先の戦争において殺人マシーンとして活躍したヴァイオレット・エヴァーガーデン。
そんなヴァイオレットは軍に属している間、ギルベルト少佐の元で働き、そのギルベルトとの別れの間際に言われた「愛してる」という言葉の意味を知るために手紙の代筆という仕事に就くところからはじまる。
他人の気持ちを想像できず、意図せず相手を傷つけてしまったり、手紙も最初はうまく書くことができないという自閉スペクトラム症のような特徴を持つヴァイオレット。
しかしながら試行錯誤しつつ様々な手紙の代筆を行うことでどんどん人間的な成長を見せてくれるので、すごく応援したくなる。
また、一話完結型の手法が取られていて、毎回ヴァイオレットの書く手紙によって救われていく登場人物のドラマが感動的に描かれているのも特徴的であった。
個人的には5話と6話が特に好きだった。
「愛」とは何か。見る側にもそれを問いかけてくるようで、考えさせられた。
最近思うんだけど、「愛」ってのは「見返りを求めずとにかく与えたくなる状態のこと」なんじゃないかって思うんだよね。
例えば好きな人と長く一緒に居ると「私はこんなに尽くしてるのにあなたはこんなこともしてくれないの?」とか「私はここまでやったんだからあなたも同じくらいやってよね」とか、知らず知らずのうちに等価交換を相手に求めてしまう状態に陥ったりすると思うのだけど、そもそも「愛」って等価交換じゃ量れないってことを思い出すべきなんじゃないかって思うんだよね。
一番最初の付き合いはじめとかさ、相手からの見返りなんて求めなかったはずじゃなかったか。少なくとも私はそう。好きな人の「喜ぶ顔が見たい」とか、「楽しませるにはどうすればいいだろう」とか、すごくシンプルだった。それで相手が何もくれなくても、相手が何かをくれるかどうかはあくまでも相手が決めることであって、私がコントロールできる所にはない。私は相手の幸せを考えてただただ与え続ける。その結果相手から何かもらえたらラッキーだよねって程度に考える。相手の行動を操作しようとしても苦しいだけ。私は私の愛情をどう伝えるかを考え続けるだけでいいんじゃないかと思っている。
劇場版もそろそろ公開だとか。残念ながら私が住んでるとこの近くの劇場ではやらなそうなのだけど、楽しみですね。
これは京アニへの応援も込めてBDも購入しようと思う。こういうプロの仕事をする人たちにこそお金を落としたい。
{/netabare}