かんぱり さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
雨と恋と万葉集と
新海監督って秒速5cmとか天気の子もそうだけど、雨とか雪って好きなのかな。
6月のある雨の日。学校をサボり雨宿りできる場所に行くタカオ。
そこでビールを飲みながら雨宿りしている謎の女性と出会う。
次の雨の日。タカオは嬉しそうにまた、あの雨宿りした場所へ行く。
そしてまた出会う謎の女性。それから雨の日は時々会うようになって。
靴職人になりたいこと。料理が苦手なこと。それぞれのことを話すようになる二人。
靴の本を贈られるタカオ。タカオは女性に靴を作ってあげようと思いつく。
タカオは女性の名前すら知らない。でもすごく愛おしく思う。
2学期が始まって。学校で偶然会うタカオと女性。女性はユキノ先生と呼ばれていた・・
万葉集の問答歌を入れたのは詩的な感じで良かったです。
雨の日にしか会えない二人の恋心を歌っているみたいなので、この物語にぴったりです。
相変わらず絵がすごく綺麗。雨で反射する路面とか雨の波紋とか。
ピアノの音と雨の音が心地良かったです。これもすごく詩的な感じがしました。
タカオに好きだと言われて赤くなるユキノ。でも四国の実家に帰ること、今までありがとうとユキノは言う。
部屋を出ていくタカオ。一人になった部屋で雨の日の二人の出来事を思い返すユキノ。
突然はだしで追いかけるユキノ。タカオは自分の気持ちをユキノに荒々しくぶつける。
タカオに抱きつくユキノ。そしてユキノも自分の想いを・・
終盤、タカオのユキノに気持ちをぶつけるところはグッときました。
絵とか雰囲気などはすごく良くて、詩的な感じなのもすごく気に入りました。
初見の時は、高校生と年上の女性の恋のお話が、物語としてはあまり心に響かなかったのだけど、何気にその後も何度か見たくなって見てるので、あの雰囲気が大好きなんだと思います。
新海監督はすっかり大物監督さんになってしまいましたけど、またこういう作品を作ってくれないかなーと思ってます。
2019.10.15初投稿
2020. 8.25一部修正加筆して再投稿