シン さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
SF、ミステリー、ちょこっとラブコメ
とても面白い!話数が進むことにどんどん先が気になっていき、引き込まれました。少年少女だけで、様々な惑星を旅するSFものですが、あまり難しくなく、良い意味で軽い雰囲気でとっつきやすいです。色んな方にオススメできます。
<物語>
惑星キャンプに出発した9人の少年少女が滞在先の星で変な球体にのみこまれ遭難。たまたま漂流した宇宙船で故郷の星への帰還を目指しますが、この遭難が自分たちを殺すために仕組まれたもだとわかり、その犯人を捜しながら、行く先々の星での苦難を乗り越えていきます。
こう書くとガチガチに重い話のようですが、日常パートやメンバーのやり取りにはギャグもふんだんに盛り込まれており、ギャグとシリアスのバランスが良いように感じます。
遭難したメンバーの親たちが捜索打ち切りか否かという重たい話をしている時にカナタ達は温暖な惑星でバカンスしててというのがシュールで笑ってしまいました。
実はメンバー全員はクローンであることがわかるのですが、なぜクローンである自分たちが産み出されたかというと、クローン元となった人間たちが記憶を移植することによっていつまでも若い身体で生き続けるため。
この謎が解明された時とところどころ不思議だなと思っていたパーツがピタッとはまった気がして鳥肌がたちます。
クローンであるメンバーたちが受けた仕打ちは身勝手というほかなく、カナタ達が知恵を出し合って、陰謀の解明、アストラへの帰還を果たした時にはこちらも感情移入してしまい、ものすごい爽快感でした。
<キャラクター>
9人メンバーそれぞれキャラがたっており、癖はあるもののみんな根は仲間思い。あんな育てられ方をしたのに、なんでみんなそんなに良い子なの(涙)
ザックは宇宙船の操縦、キトリーは医学、シャルスは様々な食材で料理ができて、ルカは手先が器用とメンバーそれぞれが得意分野をいかしながら困難を乗り越えていて、仲間の大切さを考えさせられます。
特に良いキャラだなーと思ったのはザック。
宇宙船の操縦ができて、常に落ち着いていて冷静かと思いきや、あの爆弾発言!しかも真顔!盛大に笑わせて頂きました。
カナタとアリエスの関係も王道ながら微笑ましい。ラブコメ部分は良い息抜きです。
カナタ達の故郷が実は地球ではなくて・・・というのはミステリーの叙述トリックを思わせますし、伏線の回収もお見事!(特に右腕のくだりに感動)かなり満足度の高い作品でした。