みのるし さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
幸せとはなんぞや。
冒頭でその哲学的難題の解をいきなり述べます。
ああこれはもうその辺のハナシとはちゃうなと直感します。
大人になってわかること。いっぱいありますね。
悲しいことうれしいこと。出会いと別れ。夢と挫折。
そおゆうのんを経ておぼろげながら今の自分があるんですが、なんかもう思ってた未来と全然違う自分になってしまっているじゃあないですか。
親の期待もなんもかも裏切ってですね、好きなことしてですね。
『そんなんやめといたほうがええよ』ってボクに親は言い続けてくれてたはずなんですよね。
そしてはっと気が付いて自分がおっさんになった時、年老いた親がいるんですよね。
ボクは一番大事なはずな親を傷つけて傷つけまくって生きてきたんですよ。
自分が人の親になってそれがどんだけ罪深いことかやっとこわかる。
だけどですね、親はこうゆってくれるんです。
『あなたがどこでそんな人になっていようとも私はあなたを愛します』
めっちゃくっちゃに泣きました。
もうびーびーゆうて泣きました。
そして、改めて、腹くくって、これからの人生過ごしていくんだと。
そおゆう決意でもってちーちゃんの物語はいったん終わります。
反中民主の蔡英文氏が大統領2期目に突入し、李登輝さんが死去し、アメリカ・日本などの西側の主力国家が公式に弔問に訪れるといったような、いま台湾が非常に重要視されている昨今だとゆうのにもかかわらず。
まったくと言っていいほど台湾の歴史には疎かったのだと知らされました。
とゆうわけで、これは久しぶりに見終わったあと一種の幸福感を味わえる素晴らしい作品です。
台湾の現代史を中心に物語は進んでいくのですが、政治的イデオロギーもあまり感じることなく、あくまでもそこに存在している人間の目線で描かれており、じつは台湾の歴史に詳しくなくても全然楽しめるストーリーになっています。
ぜひみなさん見てください。
これ以上素晴らしい作品はしばらく出てきません。
・・・と思います。