「とある科学の超電磁砲S(TVアニメ動画)」

総合得点
88.9
感想・評価
3560
棚に入れた
20762
ランキング
97
★★★★☆ 4.0 (3560)
物語
3.9
作画
4.1
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
4.1

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ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

科学と人間がからむと必ず出現するテーマ

1期以上に学園都市の「闇」が顔を覗かせるエピソードを含む作品。

全体的には1期に引き続き、高いクオリティでまとまっていて、安心して楽しめる作品。
今回は、少々ヘビーな表現もある。

私的には、他の作品を観たときにも書いたことはあるが、
「人の姿をした、人ならざるものを、どう扱えばいいのか?」みたいなテーマが割と好きなので、今回の作品のメインエピソードは大変興味深かった。
この話題についてのロボット(アンドロイド)部門としては「イヴの時間」が大好きな作品としてあげられるし、有名なSF映画では「ブレードランナー」が上げられると思う。
というより、この話題は科学が進歩してきた中で、創作される物語の中で事あるごとに取り上げられる永遠のテーマ(ジレンマ)なんだと思う。

近年、某なか国では、このラインを一気に踏み越えたというニュースもありましたよね。この国のマスコミでは、毎度のことであまり報道されませんがね。




さて、物語は
能力者の現段階の最高クラスLevel.5を超えるLevel.6を生み出すための実験が行われる。そしてその実験に参加するのは学園都市に7人いるLevel.5の能力者の中でも最高の能力者であるアクセラレータ。
そして、無理矢理というか、知らぬ間に実験に参加させられているのが主人公の御坂美琴。
まぁ、御坂美琴本人が参加させられているというよりも・・・「妹たち」が無理やり参加させられている、というのが正しいのか。

この実験を許容できるかどうか、というところがムムムという点なのですが。


アニメを観るオジサンとしては「かわいらしい女子をモルモットとして使うなど許さん!!」と当然なります、あたりまえですなw!!
リアルに考えても、ちょっと許容は無理ですがね。

とは言え、ココで
{netabare}
・クローンは人間?どこから人間?正しい扱い方は?
・アクセラレータの目的は争いを無くすこと(ある意味正義、大儀と言ってもいい)この目的と実験の犠牲を秤にかけたら・・・いや、そもそもかけていいのか?。
・科学の進歩に犠牲はつきもの、なんて常套句のように使われるが、どうなんだ?
{/netabare}
というように、ちょっと考えただけでも答えの出ない問いが湧いてくる。


もっとも、勝手に「妹たち」をゾロゾロ作られて、
酷い実験に使われている御坂美琴の不快感、怒りは容易に想像できる。
物語の中では、彼女が出した答えが「正解」なのだろう。
ちなみに、今回出てくるアクセラレータは(真意を垣間見るシーンもあるものの)ホントに嫌な奴だ。
以降のシリーズでは、多少丸くなった姿も観てはいるが、今回の奴は気に食わん!



もう一つ、今回は主人公の御坂美琴も大きく成長したといっても良い。
今までは、アクセラレータほかの高位Level者ほどではないが、やはり高位の能力者という事で、一人で物事を解決しようという傾向があった。
しかしながら、今回は仲間・友人を頼り、ともに協力をしていく。
主人公の精神的成長が目に見えるのだ。
ピンチの時に仲間・友人が助けてくれるって言う展開は、個人的に大好きなのでこの展開も大好物でした。


あとは・・・、
御坂美琴の「妹たち」。
なんというか、朴訥なしゃべりというか、独特のノリというか、
たまに見せるジト目というか、キャラ的に大好きでした。


さらに上条当麻。
今回は、なかなかの大活躍です。
御坂美琴とのカラミもだいぶこなれてきて、仲間感出てきました。
恋愛的(?)なカラミも若干あって、こちらも楽しかったです。


そういえば、シリーズ後半のフェブリが登場するエピソードも
各キャラの仲間感が出ていてよかったですよねぇ。
そして、やはり人工的に造られた「者」について考えさせられるエピソードでもあったと思います。




今シリーズは、
私的には好きな部類のテーマ、
仲間、友情が垣間見えるシチュエーション、
(嫌いだが)悪役らしい悪役、
があり、大変楽しめました。


機会があれば、ぜひ、観てみて下さい。

投稿 : 2020/09/11
閲覧 : 295
サンキュー:

15

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