遊微々 さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
意地があんだよ!男の子にはなぁ!!!
みなさん「カズマ」という名前を聞いて何の作品思い浮かべますか?
今では「このすば」と答える人が多いと思いますが、やっぱり自分はスクライドです!!
2001年にサンライズが製作したTVアニメ。監督を務めるのはコードギアス等で知られる谷口悟朗氏。
「アルター」と呼ばれる能力を持ったキャラクターたちが、己の信念に従い戦いを繰り広げる熱いストーリー展開が特徴。
悲劇的な結末を迎えるキャラクターが多く、内容自体はどちらかというとダークな印象。
しかし登場人物それぞれの熱い生き様を描いた作品でもあり、その熱さに胸を打たれることも多い。というか男子なら一度は目を通すべき男の義務教育とも呼べる作品。
個人的に好きなキャラクターは主人公のカズマの悪友である君島邦彦、そしてみんな大好きアニキことストレイト・クーガー。
君島はアルター能力を持たない一般人ながらも、自分の体を張ってでも友のために奮闘する姿が強烈に印象に残っています。
そしてクーガー。普段はふざけた態度をとりつつも、いざという時は誰よりも頼りになる兄貴分なキャラクターにぞっこんとなったのは自分だけではないでしょう。一部のキャラクターの名前をいつも間違えますが、あれは彼なりの信愛の証。ここぞという場面ではしっかり名前を呼ぶところなんかもう惚れますよね。
{netabare}「任せて下さい、ミモリさん」
「ミモリです!」
「合ってるでしょう?」
カッコよすぎか?{/netabare}
そして本作を語る上で何より外せないのが最終話である26話ですよね。
カズマと劉鳳の二人が純粋に自分たちの全てをぶつけ合う大喧嘩。女性には理解しがたいかもしれない、でも男にはなんとなく分かるんですよこういうの。何のしがらみにも囚われずに自分の全力をただがむしゃらに出し合い、アルター能力が解かれ生身の状態になっても互いに泥臭く殴り合う様は本当に胸に響くものがありました。
OPとEDは2クールですが一貫して同じ曲を採用。しかしどちらも良曲なので正しい判断です。一応OPは回によって1番だったり2番だったりと歌詞変えてきてるし、それに伴い映像の方も少し変化が加えられているので結構新鮮味もあるので飽きないんですよね。
そして若本規夫氏による次回予告。
若本さんは次回予告とアイキャッチだけの担当ですが、いい仕事なさってます。男臭さに溢れた次回予告もこの作品の見どころです。
以下好きな次回予告
第4話 ビッグマグナム
{netabare}大きい物、硬い物、雄々しい物
それは立浪ジョージのビッグマグナムである
立浪の弾丸とカズマの拳の衝突と衝撃が、ロストグラウンドを大きく震わす
二人、男の太さを競う{/netabare}
第6話 絶影
{netabare}不良、荒くれ、どぐされ
やいのやいのと噂され、嫌われ稼業の無法者どもが、絶対正義に反逆す
カズマのシェルブリッド、劉鳳の絶影
謀略渦巻く戦いに、ほくそ笑むのはジグマールか
ここがいわゆる正念場{/netabare}
第12話 君島邦彦
{netabare}馬鹿な男と吐き捨てて、クズな男と揶揄される
無宿な生き方否定され、道化は笑いに包まれた
しかし見ろ、あれを見ろ
あれがカズマだ、君島だ
そのクズ、その馬鹿、他にはいない{/netabare}
第13話 ロストグラウンド
{netabare}誤解が不和を呼び、不和が戦いを呼び、戦いが悲しみを呼ぶ
その中で芽生えた友情も、愛も、光の中に溶け込むしかないのか
行くは破壊
来るは破壊
全て破壊{/netabare}
第18話 ストレイト・クーガー
{netabare}遠い日の約束 戸惑いの再会
すれ違う心 すれ違う体
あぁ、しかし、例えこの想いが届かぬとも、愛は最速で駆け抜ける
だから誓う、この恋に殉じる
{/netabare}
第19話 常夏三姉妹
{netabare}男がやって来る、少女の危機に
男がやって来る、悲しみの際に
男がやって来る、背負うために
男がやって来る、己の信念のために
劉鳳、カズマ 二人の男がやって来る{/netabare}
第20話 由詫かなみ
{netabare}少女は男の体を気遣った
少女は男の心を気遣った
あぁ、しかし、男は振り向かない
視線の中にある物は、相対する男のみ
繰り出す物は拳のみ
{/netabare}
最終話 夢
{netabare}あぁ、もはや何も言うまい
語るべき言葉、ここにあらず
話すべき相手、ここにおらず
男、ただ前を向き、ただ上を目指す
ただ、前を向き、ただ上を目指す{/netabare}
とにかく熱い作品です。こういうアニメ最近見ないですよねー。
スクライドやグレンラガンのようなただただ愚直な熱い作品もっと見たいものです。