はいじ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
東南アジアのどこかにある無法地帯
このアニメは広江礼威氏の原作が好きならまず間違いない。
が、ガンアクションとしてみた場合、少しリアリティに欠ける、というのが正直な感想。
日本でガンアクションというのはなかなか難しい分野だが、それゆえにガンマニアが専門知識を披露するような話が定番のような気もする。
その中で、無法地帯ロアナプラという設定と濃いアウトローたち、そしてハリウッド映画のセリフ回しや荒唐無稽な展開、ある意味マンガとして、エンターティメントとして正しい。
これは攻殻機動隊のようなスマートでも、ガンスミスのマニアさでも、ジオブリの日本的でも、ヨルムンの壮大さもない。
それらを全部混ぜて、さらに泥臭くしたような、どうも嫌いになれない戦争映画好きには持ってこいの一品と言える。
しかしながら個人的に一番の驚きなのが、シナリオが「この世界の片隅に」の片瀬氏だということ。
全く真逆の世界観だが、さすがはプロというべきか。