mmv さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
キマリの存在意義
主人公であるキマリの存在意義が薄いです。キマリは高校生活の中で何か大きなことをやりたくて報瀬と共に南極に行くことを決めましたが、その目標を達成する上で自分の信念のようなものが作中では見受けられませんでした。一方で報瀬やその他の主要キャラは過去の出来事への葛藤や自己への嫌悪感などがありながらも仲間や自分自身と対話することで少しずつ成長していきました。キマリの性格上、このようなことに鈍感になるのは理解できますが、南極に行くという目標達成だけで満足したキマリとその過程で成長していった報瀬達との温度差が無視できないほどに大きかったと思います。主人公ならば主人公らしく心身共に成長した姿を見たかったですが、場違いな意味不明な発言を連発していてとても残念でした。キマリに残ったのは仲のいい友達と南極に行けたという思い出だけではないのでしょうか。そもそも青春に多くを求めるのは間違ってますかね。