かんぱり さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
奇妙な三角関係のせつない恋もよう
急にオトナの恋愛ものが見たくなって、これ雰囲気よさげなので見ることにしました。
花屋の年上の女性、島尾六花に恋をした葉月亮介。
葉月は想いを遂げるために、六花の店でアルバイトとして働くことに・・
仕事の手伝いで六花の自宅に上がった葉月が目にした半裸の男に「君、六花のことが好きなのか?」といきなり聞かれ・・
とこんな感じで物語は不穏な感じで始まります。
半裸の男の正体は{netabare}六花の元旦那の島尾篤で実は3年前に亡くなった幽霊で。{/netabare}
・・びっくりしたけど、1話でいきなりの告白にもびっくり。攻めるなぁ。
でも女性作家の作品らしく、六花の心の揺れ動きはなかなかリアルで良かったです。
自分の気持ちを真っ直ぐに伝えてるのに空振りしてしまう葉月くん。。
そりゃお酒飲んで酔っ払いたくもなるよね。
そして・・酔った葉月が勢いで{netabare}元旦那に体を貸すことに同意してしまって。
体を得た元旦那が自分の想いを叶えようとするけど、それが葉月の体でという葛藤が・・{/netabare}
六花も自分の気持ちに悩み、葛藤して。そして今の自分の気持ちに気づいて。
でもねぇ。その気持ちを気づかせてくれたのは{netabare}体を借りてる元旦那という矛盾がなんとも・・
でもそれって、葉月自身が六花を落としたわけじゃないけど結果オーライなのかな?{/netabare}
バックに流れるピアノがそんなせつない恋の物語をしっとりと包み込みます。
OP、EDもこの物語にあったようなしっとりとした良曲でした。
終盤になっても{netabare}まだ元旦那の夢の世界に閉じ込められたままの葉月くん。。
んー・・このあたりからちょっと退屈になってきてしまいました・・
せっかく元旦那が体を手に入れて元妻に逢いにいくという、面白そうな展開なんだから葉月の夢の世界の冒険とかはカットして、もっとお話を膨らまして欲しかったです。{/netabare}
でも、あの変な走りを見てせつなくなるとは思わなかった(笑
最後まで見て気づいたのは、この物語の登場人物ってすごく少なくて全部で5人くらいしか登場しないんです。
余計な登場人物をそぎ落として3人の心の動き・行動に焦点を当てたのは良かったと思います。
でも正直面白かったかといえば・・申し訳ないけど微妙かな。中盤以降だれてきて、最後は綺麗にまとまった感じだけど・・{netabare}最後の最後まで元旦那の霊がいたのにはしつこい!って思いました。{/netabare}