蒼い✨️ さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
面白いけどさ。
【概要】
アニメーション制作:東映アニメーション
2018年12月14日に公開された100分間の劇場アニメ。
テレビアニメ版『ドラゴンボール超』の続編。
原作漫画の作者である鳥山明が脚本を手掛け、長峯達也が監督を務める。
【あらすじ】
話は41年前に遡る。コルド軍を引き連れて従属地である惑星ベジータに訪れたコルド大王は、
惑星ベジータの住人で手下にしているサイヤ人の一族に向かって、
息子のフリーザに自らの地位と軍隊を譲り、コルド軍はフリーザ軍となることを宣言。
コルド大王らを殺したいほど憎んでいてもそれが叶わず、
更に強力であるというフリーザから力を見せつけられ虚仮にされて、
誇り高い戦闘民族の王としてのプライドがズタズタのベジータ王は、
まだ幼子ではあるが機械によって自分を遥かに上回る天才的な素質が計測された、
我が子・ベジータ4世に、いつかはフリーザたちを倒し下剋上をして、
“宇宙の帝王”に君臨してサイヤ人の誇りを取り戻す夢を託していた。
ところが、ベジータと同じ育児室で保育器に入れられているもうひとりの幼いサイヤ人の姿に、
ベジータ王は不機嫌になった。サイヤ人のエリートしか許されない部屋に何故こいつがいる?
そのもうひとりの幼子のブロリーは、ベジータ王の家臣のパラガスの息子であり、
王が史上最強のサイヤ人になれると見込んだベジータを遥かに上回る異常な素質を持っていた。
家臣たちはブロリーを鍛えればサイヤ人の貴重な戦力になると進言するも、
ベジータ王は、ブロリーの不安定でコントロール不能な強大すぎる力を危険視し、
また、自分の子・ベジータでなくブロリーがサイヤ人の英雄になるのを嫉妬して嫌ったのか、
幼いブロリーをひとり、危険な辺境の小惑星バンパに捨てるも同然に放逐した。
それを知ってベジータ王から離反して我が子ブロリーを追って小惑星バンパに向かうパラガスだった。
後日、サイヤ人を根絶やしにしようとしたフリーザによって惑星ベジータが消滅するのだが、
ベジータは部下らとともに別の惑星にいて招集命令に従わなかったので命拾いした。
孫悟空(カカロット)はフリーザのサイヤ人皆殺しを読み取っていた、
父・バーダックによって地球に逃されていた。
そこから数十年。
『ドラゴンボール』『ドラゴンボールZ』『ドラゴンボール超』の様々な冒険と闘いがあった。
『ドラゴンボール超』での宇宙の存亡をかけた「力の大会」を終えた後の平和な地球。
大会での激闘からまだまだ強くなりたい悟空は、ベジータを相手に修業をしていた。
そんなある日、ブルマが集めていたドラゴンボール6個とドラゴンレーダーが、
フリーザの手下によって盗まれる事態が発生。
重ねてフリーザ軍は強化のために戦闘員のスカウト活動をしていたのだが、
小惑星バンパに遭難して脱出できなかったパラガスとブロリーの親子を救助してフリーザ軍に加えて、
ドラゴンボールでフリーザのとある願いを叶えるために地球に向かっていた。
それは、孫悟空・ベジータ・フリーザの度重なる因縁に、
更にはベジータ一族への復讐のためにパラガスに育てられたブロリーが加わった、
新たなる戦いの始まりなのだった。
【感想】
アニメオリキャラでも人気の高いブロリーを設定を再構築して、
ドラゴンボールの正史に組み込んだ模様。
過去の映画をなかったコトにできるってことは、
映画オリキャラでTV版Zでも再登場したガーリックJrは、
どうなってるの?て気にならないでもないですね。
悟空が地球に飛ばされる話は、2014年発売に発売された「銀河パトロールジャコ」
に収録されている読切漫画の流用。後付でどんどん設定が変わってる気もしますが、
「北斗の拳」「キン肉マン」もそうでしたし、
これが往年のジャンプ漫画の醍醐味と思えば普通でしょうかね?
アニメはTV版無印とZしか観てない自分としては、
映画で作られた設定やキャラ付けとの差異は特に気にすることなく、
41年前のプロローグ部分はエキサイトできる内容。
ドラゴンボールというコンテンツは30年ぐらい前に既に完成されていて、
孫悟空は少年漫画界の最大最強のスタープレイヤー。
ブランドイメージ?安心感?
普段はのんきな大食らいでも、頼りになるスーパーヒーロー。
その活躍が観られるだけでもファンは満足なんでしょうね。
この映画でも十分に迫力とスピード感のある格闘シーンの連続で、
十分に視聴者を楽しませてくれますね。あと、引き伸ばしだらけの旧TV版と違って、
テンポよく話が進むありがたみを感じたりです。
でもまあ、数十年も経てば原作者の心境の変化でしょうかね?
鳥山明先生が脚本を書いているのですが、
冷酷無比な絶対悪なはずのフリーザ様がギャグで笑わせる(本人は真剣)
お茶目な性格になっていたり、ブロリーに対してもヒロインポジ?の娘を、
あてがったりと過去映画と違って優しい。アニメは見てないけど漫画では読んでる『超』
にしても、試合形式で殺伐感を減らしていますよね。
かと思えば、今の漫画版の「銀河パトロール囚人編」では、
比較的昔に近いノリで強大な敵と戦っていますし、何を考えて作ってるのか想像しました。
宇宙には強くて悪いやつがゴロゴロいるから、
フリーザみたいな悪い奴だろうがブロリーみたいなとんでもない奴だろうが、
展開によっては悟空の敵になったり共闘したりの美味しいポジションにしたい。
知名度のあるキャラをつかったお祭り的な要素でドラゴンボールを盛り上げたいのでしょうね。
一見、馴れ合いにみえて実はこの映画は次への繋ぎのストーリーだと思います。
だんだんとキャラ萌えコンテンツにスライドしつつある気がするドラゴンボール。
御年83歳の野沢雅子さんがご存命のうちにどこまで行ってしまうんだろう。
この映画を見ながらちと気になるところでした。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。