シン さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
渋い魅力
今回は軍隊が舞台だったり、須郷、とっつぁんという骨太で渋い二人がメインキャラクターだったりで、重厚感のある話でした。
物語はシビュラシステム云々というより、体制下の中での組織の腐敗、そしてそれに巻き込まれた人たちがおこす悲劇、人間ドラマが強かったように思います。
とにかくとっつぁんが終始かっこいい。有本さんの渋くかっこいいボイスの魅力全開で、上層部にも老獪に接する姿、妻をみまうところ、息子宜野座のことで激昂するシーン、どれもとても素敵でした。
そしてとっつぁんとコンビを組んでいる青柳さんも有能な捜査官でありながら細やかな心遣いもできる素敵なキャラクター。この後2で須郷に(かなりひどい形で)殺されてしまうなんてなんて皮肉・・・
作画も映画だから素晴らしいのは当たり前のことかもしれませんが、戦闘機のレーダーや銃撃、建物の描写、須郷の戦闘シーンなどなど実写さながらのド迫力。もはや芸術の域。
若くとんがってる宜野座さんは今見ると微笑ましいし、縢君が出てきたのお嬉しかった。
前日譚は後々のストーリーを知っているだけに切なくなることもありますが、やっぱり面白いです。