※アニをた獣医師 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ここに完結!
まず一言、本当に素晴らしかった。
長い物語であるヘヴンズフィールの話をここまで綺麗にまとめたのは素晴らしの一言。
これは衛宮士郎という男が、皆の正義の味方ではなく、間桐桜という一人の女の子のためのヒーローになるお話。
導入はシンジの死。そこに士郎と臓硯が会合。シンジの死は臓硯の保険だった。桜が覚醒するための。
桜は先輩である士郎にみてほしい。その目的のためならなんだって行う。士郎を殺してでも。
自分の中の感情同士で葛藤する桜はなんとも人間らしかった。
イリヤが拐われてからの奪還シーン。
言峰と士郎の共闘。
言峰はアサシンと臓硯との戦闘。彼らの過去はなんとも言えなかったです。
士郎とバーサーカー。士郎がアーチャーの腕を使う。ついてこれるかじゃねぇ、てめぇの方こそついてきやがれ!
ここの言葉とシーンは鳥肌立ちました。ついにこの言葉がきけたと!士郎の覚悟がきけた!
桜の臓硯からの解放。臓硯もかつては素晴らしい魔術師であったのに、どうしてでしょうね…
セイバーとの対決。ライダーと士郎の共闘。もとい我慢比べ。今までの、別ルートの士郎なら味方の危機に立ち尽くすなどできないはずだった。しかし、桜を救うため、そのためならば彼は非情にもなる、それがヘヴンズフィールの士郎。
邪魔なセイバーを消す。最後の瞬間、士郎の名前を呼ぶセイバー。簡略化されてしまいましたが、ゲームでの選択シーンだと士郎にはかなりの葛藤があります。助けるか、剣を振り下ろすか。当然、助けようとすると失敗。凛がやられてbadエンドです。
今まで助けてもらったセイバーに止めをさす士郎、覚悟の表れです。
士郎とライダーの宝具…かっこよかった。
凄まじい作画でした。鳥肌ものの戦闘シーンです。
凛と桜。ここでは姉妹の境遇の違いが比較されています。桜はもののように扱われ、飼われていた。痛くて痛くてつらかった。そんな自分よりお姉さんが何より羨ましかった。
そんな凛が力を手に入れた自分を更に卑下する。妬ましくてたまらなかっただろう。でも凛も彼女自信葛藤していた。桜を救えない。自分が辛ければ彼女にも良い…そんなことを思いながら対決する。
そして結局、桜のことが大好きな凛は、士郎のことを言えないくらい甘かった。
後は士郎に託す。
桜と士郎の互いの気持ちのぶつけ合い、それでこそわかりあえるのかもしれません。
桜を救うルールブレイカーの模造。士郎流石だ
最後の戦闘。士郎と言峰。覚悟のぶつかり合いでした。
イリヤのお姉ちゃんだから。
バーサーカーのシーンでは士郎がお兄ちゃんをしていて、ここでは恩を返すようにお姉ちゃんになる。
涙がでました。ボロボロになり、イリヤの名前さえ思い出せなくなった士郎に、イリヤの言葉が記憶を呼び覚ましました。
士郎を救えて、アイリさんにも会えたのかな…
願わくばイリヤルート!
最後の日常もこれで終わりなんだ…そう思わせてくれる、切なくも嬉しい感じでした。
唯一、桜がちゃんと救われるルート。素晴らしかった。
簡略化されている部分もありましたが、最高でした。ありがとう。