くろゆき* さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
とりあえず、四十八手をすべて暗記しますね
原作未読。
テンポが良いというよりは見せたいシーンだけ垂れ流して次にいくといった感じで忙しい。
なかなか可愛らしいヒロインは魅力的で期待は中程度のスタート。
キャラデザとcvで視聴完走は決定事項になったし、くだらないギャグは多いが酷くはない。
『生徒会役員共』と形式が酷似しているが、キャラの個性などはきちんと変えているので問題は感じない。
下ネタギャグとしては、エッチな単語を露骨に出す割には状況や映像としては特にエロい雰囲気はなかった。
ギャグが主人公のリアクション待ちが多いのは定番だけれども、主人公を彼氏にしたのはイマイチに思えた。
恋人ということならば多少の下ネタはむしろ当然であり、2人で好きなようにしてください的な印象になるのだが、
突っこんでお話を切るだけの展開では、せっかくの彼氏ポジションが勿体ない気がする。
恋人というよりももう少し手前の微妙な距離感にしたり、そういう意味で対応に困るくらいのギャグも欲しかった。
基本的にギャグが下ネタに振り切れてるので、ひたすら主人公は突っ込んで否定するだけになってしまっている。
微妙な下品加減のモノも欲しかった。
妹も幼なじみも彼女もクラスメイトも、主人公相手に何かしら下ネタをして突っ込みを待つ中で、主人公が一般的な常識人で地味すぎたところもイマイチだった。
一般的な視聴者と同類ですよという変な嫌らしさを感じるし、逆に共感し難くて話にも乗っていきにくい。
むしろ、何かしらの変態要素を炸裂させてくれる方が、割り切れるし見やすいと思えた。
他作品でいうところのラッキースケベ状態が絶え間なく続いている展開に見えて、すぐ麻痺してしまい楽しみにくい。
方向性が同じギャグの連続で飽きてしまうということかもしれない。
ヒロインたちのキャラデザインや、個性は上手く出せていたと思う。
幼なじみのお姉さんの押されると弱いテンパり具合や、妹さんのツンしきれない可愛らしさなんかは良い味が出ていた。
委員長さんのギャグはテンプレ的ではあるけれど、かえってこの中のギャグでは安定して面白かった。
下品な表現がストレートすぎて、まったく色気を感じない。
それが幾度も繰り返されるので、単に声優陣に卑猥な台詞を言わせて面白がる悪趣味な作品に思えてしまう。
バカしてるなぁと楽しむ作品だとは思うのだけれども、そこまで乗り切れなかった。
声優陣には負担かけている割に描画などはいたって平凡もしくはそれ以下で、製作側の意気込みはあまり感じられなかった。