フェイルン さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
観る年齢や状況により感じ方が変わりそうな作品
超平和バスターズ(ちょうへいわバスターズ)は、長井龍雪・岡田麿里・田中将賀の3人によるアニメーション制作チームによる秩父三部作?の最後?を飾る作品。
脚本が岡田麿里なだけあって、人生が上手くいっていない人の話。
上手くいっていた過去となあなあで過ごしている現在。
人を選ぶというのか、人生これでもかという程これといって失敗も無く、順調に恋愛をして結婚をして幸せな方にはあまり感動するとは思えないのでおすすめしません。
どちらかというと、私のような人生で何度か失敗して腐った時期があったりどうにか這い上がったりしている人ほどグッと来る作品でしょう。
とはいえ、私はもう40代半ばで色々と諦めているおっさんなので、私からすれば何だかんだいって、大物と一緒にギター弾いてて物語の最初から成功している方なんですよね。
なので、人の幸福とは何を基準にするかによって違うのでしょうね。
例えばセンスが無い事をさっさと諦める事で幸せになる事もあります。
天職で生きてけて、更に思い人同士でいられるとかは今の世の中どれだけいるのだろう。
そういう意味では、この作品の物語は私から見れば出来すぎです。
それでも、最後まで観て良かったなという感じはしました。
タイトル回収というのか、
「井の中の蛙、大海を知らず、されど空の青さを知る」
ということわざが、この作品の本質でありネタバレでもありますね。
秩父三部作の中でも共感出来る部分も多めで個人的には1番好きです。