くろゆき* さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
やはり許可します、存分にご覧下さい。
原作未読、学園モノのラブコメ。
なよなよした主人公がラッキー三昧でウハウハなだけの展開なのかなと思ったら、奇妙なネタバレテロップが入ったり、開始の見せ場と思えたゲーム部入部フラグをスルーするという意外な展開だったりで、期待半々のスタート。
序盤の物語展開はとても良かったと思います。
物語の流れに乗っけて新しく登場するキャラたちの紹介をしつつ、次週が非常に気になるような引きを見せていて秀逸でした。
エピソードやキャラもテンプレからは少しだけ崩した感じで見やすく、コメディ部分もテンポが良かったと思います。
中盤以降で主要メンバーが揃ってからのドタバタがいまひとつでした。
基本的にすれ違いや勘違いを主軸にして登場キャラたちとドタバタと動かしてはいくのだけれど、少ない人数でのお話をちょっと無理にややこしく見せすぎたかなといったところ。内容自体はとても面白いのだけれども。
登場人物たちの個性部分でもあるのだけれど、特別に肩入れしたり嫌ったりするようなインパクトがないことや、主人公を除いて誰かを特別に扱っている風でもないので、かなり気楽にドタバタを見ていける点は意外と面白いと思う。
設定としても、ヲタ設定もぬるいし一般サイドも軽いしで、全体的にてきとうに描くことで相殺されていた感じです。
「たすく」と「あぐり」の個性自体はパッとしない感じでしたが、作品での空回りっぷりはかなり魅力的でした。
恋愛模様でも主人公たちに翻弄されまくるところは不憫ながらも、基本一途で安定感がありました。
最終回にて作品タイトルにも絡むゲームの価値観について問答がかわされて、軽めにオチはつけていたけれど、同好会の温泉合宿で入浴回だったりと突然の謎展開だし、内容的にもOVAっぽい感じにハジケていて面白かった。
パロディ部分の金髪イカ娘はインパクトあった。「あぐり」の素朴な疑問は共感してみていけた。