Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「いつか想い出になっていく だけど消えたりしないよ ずっとずっとね。」
この作品は、TVアニメ「たまゆら〜hitotose〜」「たまゆら〜もあぐれっしぶ〜」に続く、「完結編4部作」の第4部になります。
物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。
高校を卒業して別々の学校に通うことになっても、大好きな町・竹原で、
大切な友達と過ごす時間は変わらないと思っていた楓。
しかし、かおるに言われた言葉で、自分の本当の思いに気付き…。
4人での新たな想い出も積み重ねながら、卒業のときが近づいてくる。
公式HPのSTORYを引用させて頂きました。
これまでさんざん迷って立ち止まって、考えてきた自分自身のこれから…
最後となる第4部では、目標に向かってみんなが一気に動き出します。
いつもより時間はかかったけど、ぽってのカメラが修理から戻ってきました。
きっと、これが最後の一押しだったんでしょう。
ぽってが自分の夢に向かって一歩踏み出します。
選んだのは決して楽な道ではありません。
他にもっと楽な道だって選択できたと思います。
でも、ぽってが選んだのは、目標に到達するための今考えうる一番の早道…
中途半端なことはせず、どうせやるなら全力で…
個人的にもこういう考え方は大好きですし、極力実践しようと心がけています。
もちろん、全部に注力することはできませんので軽重は付けることにはなりますけれど。
この作品を視聴して思ったこと…
頑張っている人は、いつでもどこでも救いの手がある、ということです。
この作品で見せて貰った救いの手は、温かさと優しさが感じれられる心地よい手でした。
ぽっては今の状況に至るまで、たくさんの苦しみや悲しみを乗り越えてきました。
だからそのご褒美…生きていたら、絶対良いこともあるという証なんだと思います。
それと…今回はちもさんが登場してくれていました。
台詞はありませんでしたけれど、クレジットに松来さんの名前がありました。
この計らいも、この作品ならではの優しさなんだと思います。
こうして無事卒業式を迎え、想い出作りと登った朝日山で、ぽってのカメラにまさかのアクシデント…
ぽってはずっと父の形見であるローライ35Sで写真を撮り続けると思っていましたが、どうやら、お役目を終わらせてあげる時がきたようです。
壊れないモノなんてありません…まして精密機械であるカメラならなおさらです。
それに、もうぽっては前を見据えて走り出していますから…
ぽっての部屋に飾ってあった写真は、ローライ35Sで撮影した最後の写真と、新しいカメラで撮ったみんなの集合写真…
どちらの写真にもたまゆらが映っていたのが印象的でした。
全シリーズを完走して思ったこと…
サトジュンワールドを満喫して、癒されて、感動して、涙して…
目一杯作品を堪能させて貰いました。
2021年に放送される「ARIA The CREPUSCOLO」の放送が楽しみで待ち遠しいです。
それと、物語の舞台である竹原の町並みや風情が、とても丁寧に描かれていたと思います。
あにこれでの聖地巡礼スレでも、竹原の写真が幾つかアップされていましたが、この作品を見て私も竹原に行ってみたくなりました。