「Fairy gone フェアリーゴーン 第2クール(TVアニメ動画)」

総合得点
64.9
感想・評価
124
棚に入れた
476
ランキング
3593
★★★★☆ 3.3 (124)
物語
3.0
作画
3.5
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
3.2

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

終わってみれば。。。

 基本的テイストは好みだったが、第1クールはもやもやした部分が多々だったので、その辺が
払拭されたか?といった観点で観てしまったのが第2クールである本作。

 第1クールは世界観やキャラの立ち位置が判りづらかったが、キャラの回想やキャラ同士の会話
などで徐々に明らかになっていく演出なようで、最後まで観るとかなり明瞭になる。
 ただ謎要素などはともかく、序盤で説明しないという演出意図は理解できず、序盤に多くの
視聴脱落者を出してしまったんじゃないかと思うのだが。
 で明瞭になった世界観や状況だが、複数の陣営の思惑が交差する割と複雑なもの。
 本作はアクションものとしては妖精を駆使したバトルが、人間ドラマとしては戦争が生んだ
悲劇を描きたかったように思えるが、そういった要素を見せるならもっとシンプルな構図でも
良かったんじゃないかと。
 歴史劇や政治劇が好きなこともあって、こういった複雑な構図は好き嫌いで言うなら
好きなんだけど、これは長編小説向きといった印象で、「2クールのオリジナルアニメにこの
複雑さは必要だったかな?」という思いがある。

 バトルものとしてのカタルシスが得られなかったのももやもや要因だったが、この辺も最後まで
観ても微妙だった。
 一応、主人公サイドが勝ってハッピーエンドという締めではあったが、ウルフラン・ロウは
改心して終わり、マルコ・ベルウッドは望み通り神獣に取り込まれたりといった感じ。
ビーヴィー・リスカーはネイン・アウラーに殺されたが戦場で死ぬことを望んでいたような
人だったのでむしろ希望通りじゃないかと。
 と言った具合に敵に関してはあまり因果応報といった感がなかった。
 あと全体的にシビアな雰囲気があったのに対して、思いの外道徳的な部分を強調する展開
だったのは意外だった。
 主人公であるマーリヤ・ノエルやフリー・アンダーバーが正義感溢れる熱血感だったのは
いいとしても、戦争による悲劇をより強調するなら、道徳的精神を踏みにじる政治的現実のような
シニカルな部分があっても良かったんじゃないかと。
 政治劇的要素とは別のキャラの関係性に関してはマーリヤとヴェロニカ・ソーン、フリーと
ウルフランという2つの組み合わせを主軸に描いていたが、それぞれを対比させることで、
似たような環境に身を置きながら、その後の違いがより明確になった感があった。

 ストーリー展開やキャラクターなどの基本的な部分は最後までパッとしないままの印象だったが、
ドロテアのメンバー同士のやりとりや日常的な生活の部分などの枝葉的部分は結構好きだった。
 あとドロテアの制服デザインがモダンすぎず、かと言ってスチームパンク作品に見られるような
大時代的なものすぎずといった、程よい折衷感が良かった。

2018/08/13

投稿 : 2020/08/13
閲覧 : 277
サンキュー:

3

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