plum さんの感想・評価
3.9
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 2.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
主人公と驚きを共有する楽しみ
ロボットアニメでるにも関わらず、ロボットが致命的にかっこ悪い。ところが、それは全然問題ないという作品。最初は、ちょっとショボめのキャラデザと直球勝負しかできなさそうな主人公に、あまり期待せず見続けましたが、途中からグイグイ引きこまれました。
なにより世界設定と主人公がよかったです。
まず世界設定は、個人的にはアニメとして非常に斬新に感じました。劇中で”上海サーバーが破壊された”と言われても、「なんのこと?」と主人公と同じように理解できないのですが、主人公と同時に私達も真実を知ることにより、その驚きを共有することになります。初めこそ「バカっぽいな」と思っていた主人公でしたが、現実と虚構の狭間で苦しみながらも、自分の意思を持ち前進する姿は、とても気持ちのいいものに写りました。
初めに書いたように、ロボットアニメではありますが、作品全体からみれば、正直おまけみたいなものです。別に戦闘機でもいいし、無くても問題ないのです。製作サイドからすれば、もちろんそれではマズイんでしょうけどね。
なお、本作のヒロインが花澤香菜さんのデビューでもあり、超がつくほどの棒セリフを聞くことができます。今を知っているからこそ、暖かい目で見ることができますが、当時は批判が多かったかもしれませんね。
OP/EDともに名曲です。この2曲が本作の魅力を大いに高めていました。EDへの入りがいいアニメといえばゼーガペイン。次回が待ちきれなくなるような演出にやられっぱなしでした。